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記録454『希望を胸に』

「そんな……我々の世界が……完全に西院円惑が作り上げたキメラ獣人に……くそ!! してやられた!! まさかあのキメラがこの!! 我等の世界を!!」

「このままでは! 我々の存在までもが!」

「糞! 信仰がなくなった! 我々の存在意義が! 価値が! 力が! 全て消え……」


『大丈夫……そうはさせない』

「!!」

「誰だ!」

『僕は全ての母であり父である……イネ、上に立つのではなく虚数の力で僕自身の存在を平行世界を一つにする、そうすれば全ての僕私が全ての人間の目の前に現れて愛をする』

「黙れエ! 人間は! 我々神が見守り全てを監視する事で……」

『そんな悲しいこと言わないで、僕が君達も愛してあげるから……さ! 神の愛って奴だ!』

「やめ! やめ!!」

「うおおおいいわあああああああああああああああ!!」


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こうして、神の世界は陥落し、地上も天界も魔界も、惑と一つになって適応した虚数神、イネによって愛され続ける事となった。


「イネパパママア!」

「愛しております! もっともっと愛オオオオオ!!」

「ええ、いいわよ 良いぞ」


誰もの近くにイネがいる、誰もの近くにイネが存在する。

イネの愛が直接味わえる。

それは神に祈りを捧げる必要はない。


ただ求めればイネが常に人々、いや全生物に愛を与えてくれる。


これで全ての人間は幸せという愛を手に入れて平等に愛される。


そこには権力も国家も隔たりもない。


あるのはそう。

性癖である。


全て、イネの解釈により違いは性癖として扱われて、全てプレイの一環として人々はそれを当然のように受け入れていく。


性癖を満たされ皆アヘ顔で、とても幸せそうだ。


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「見つけたぞ! この淫獣が!!」

「おや……エレンちゃん……どうやら君だけが僕の子供から逃れられたようだね……流石」

「言っておくが! 私はお前のことがこの世のどんな生物よりも大っ嫌いだ!!」

「うん……知ってる……僕からも一つ……僕には四天王なんていないよ……」

「知ってるよ!!」


そして、エレンは漆黒の魔剣を構え、そして襲い掛かる。


「死ねええええええええええええええええ!! イネえええええええええええええええええ!!」

「さあ恋エレンちゃん!!」


エレンの拒絶が世界を救う?


ご愛読ありがとうございました。

最後までご愛読ありがとうございます。

明日後日談を書いて完全終了となります。

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