記録444『大束縛、武力拘束』
「惑……私も手伝った方が良いんだっけ?」
「ああ、お願い」
エレンは、魔剣を使って闇の手を街に伸ばしていく。
「いやああああああああああああああああ!!」
「助けてくれ! 助けてくれええ!!」
「来るなあああ!」
「なんなんだああ!!」
信徒達は、逃げ惑う。
目の前に、捕まった司祭、司教達が脳みそだけを取り出されている。
悍ましい光景であった。
「ああああああああああああ!! ままああぶぶう!!」
子供の脳みそも同じく取られる。
「いやああああああああああああああああああああああああ!」
母親らしき女性が、駆け寄るが、同時に頭を開かれて脳みそを取られる。
「くそおお!! させるかああああああ!!」
正義感ある信徒が、一人でも多く助けようと勇気をもって立ち向かう。
そして、
「あ! あれほしい!!」
「あいあい! 兄さん! セイクリッドバインド」
「ぶぶ!!」
すぐに捕まって、頭を開けられ脳みそを奪われた。
「さてと! 集まってきた集まって来た!!」
「あれは! 聖教の花! あれを使って自分を守……」
「いあただきいいいいいいい!!」
「いやあああああああああああああ!!」
「植物はねえ! 人を騙すんだよ! 騙すはねえ! 人間の特権ではない! 生物全土の特権だあああああああああ!!」
プランは、嬉しそうにしながら脳みそを奪っていく。
「ああ……もう終わりだ」
「勝てない……我々は獲物なんだ……」
「そんな……いやだ」
絶望を胸に、彼等の信仰は脳みそだけで行われ続ける。
「良かったね!」




