記録442『救出劇……失敗に終わるけど』
「さてと、聖教国家への道はあの信仰司教共に聞けて何とか付いたけど」
『我々は貴様等サゾ国と徹底抗戦する! マッゾ族は虐げて良い種族ではない!! 彼等に! 人権をお!!』
『同じ人間に産まれたにもか関わらずどうして差別を生むのか! それは人間の傲慢だあ! そして貴様等はその行為を是として行っている! 到底許されるおこないではない!!』
聖教国家の信徒達は、怒りをサド民に向けながら平等を謳う。
「あれが聖教国家です……全く……平等かどうかじゃなくてマッゾ族の性癖に考慮しないとダメだろうに」
「このままじゃ間に合わない……あふん!!」
『あああ! あれはマッゾ族の族長! 早く救出しなければ!!』
「おいおい、豚王……言われてるぞ……偉くなったもんだな……」
「ひい! おたしゅけええ!! ぶべええ!! おおう! おおう!!」
サド王は、マアアゾの尻を打っ叩いた。
「止めろおお! 何て酷い事を!!」
そして、信徒達と司祭達が、聖教国家騎士軍を連れて来た。
「貴様等の愚行!! 万死に値する!!」
「この邪悪な悪魔共めええ!!」
そんな言葉が行き会う中、惑はある疑問が生まれた。
「ねえ……さっき人は平等って言ってたけど……それは本心?」
「!! 貴様! 我々が嘘を吐いているとでも言っているのか!」
「うん」
「なんて乏しい信仰心だ……貴様は天国に行きたくないのか!」
そして、惑は司祭に指を差す。
「それだよ」
「は?」
「なんで平等なのに天国に行ける者と行けない者がいるの? それに僕はただ本進化銅貨聞いただけだよ? 信仰心がないから天国に行けないって……それって自分を慕わない人間は天国には行かせませんからちゃんとしたいなさいよってことだよね? 差別じゃん、それに……」
「!! 黙れ! それ以上言うな! この外道! 神を疑う気か!!」
「なんで司祭だとか司教だとか信徒で分けているの? それもおかしくない? 同じ信仰を持つ仲間だよね? その時点で差が生じてるじゃん……それって平等ではなくない? 信仰心の大きさとか言わないでよ……そんなの測りようがないんだから……それとも能力の差? なら結局人は平等ではなくない?」
「!! 貴様……どれ程我等を侮辱するつもりだ……」
「侮辱じゃなくてレスバ……それにもう一つ気になるのは……神という上から視点で平等って言われてもなアあ……何か……上の人が下の者に向かって平等と言ってるわけだから……その……説得力がねえ」
「貴様あああああああああああああああああ!!」




