記録438『事件発生』
変わり果てた司教達を見て、惑は興味深そうにする。
「この薬は自身の欲望を解放させてくれるんです」
マッゾ族の族長は、惑を見て薬の説明をする。
「薬の効果ってどれくらい持つの?」
「え? 5分ですね」
マッゾ族の族長が、笑いながら答える。
惑は、それだけで納得する。
「つまるところ、この3人は元からその素質があった、それが薬によって解放された、でも5分後切れるはずの効果が残っているように見えるのは……押さえつけていた反動が一気に来て戻れなくなったって感じですかね?」
「まあそうだねエ……んふうう」
惑は、椅子になっているマッゾ族の族長の頭を踏みながら嗤う。
「貴方もこの国に慣れてきたようで何より、素質がありますので暮らしてみませんか?」
「え? ああ、コイツ等に話を聞けたら出るつもりなので」
「そうですか……hぬう!!」
族長は、嬉しそうにしながらも何処か寂しそうであった。
「大変です族長!」
「んふう! 何事ですか! 今私は椅子なのですよ!」
「はい! すみません! でも緊急なのです! マッゾ族約50名が行方不明となりました!」
「な! 何だってええ!! 放置プレイではないのか! どっかの森に放置プレイされたとかではないのか!」
「はい! サド民は皆そんな事をしていないと! 更にそちらの御方のご客人もそんな事はしていないとおっしゃっているので間違いないかと!」
「お客人はともかくサド民によく聞けたものだな! 調子に乗って」
「いえ! 彼等が先に見つけて私に族長に伝えろって言ったのです!」
「ならばよし!」
その会話を聞いて、惑はなんだか楽しくなってきた。
「ねえ? その話僕も一枚噛んでいい?」
「え? 良いのですか?」
「うん、楽しそう!」
『うぬううんふう!!』
二人はとても嬉しそうであった。
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「で? 3人共、君等が囮である事は分かるんだ……拉致ったの君等の仲間でしょ?
「ほえええ!」
「しょ! しょのとおりですうううう!!」
「しぇいぎのにゃのもとに!! 保護を!! ほごをおおおおお!!」
変質的な喋り方ではあったが、何とか聞き取れた。
「なるほど……聖教国家で彼等の解放運動でもしているのかな?」
「ひゃ! ひゃいいいい!!」




