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記録437『聖教国家行き途中国、地図から消されし幻の国! サドマッゾ国、1泊2日⑥』

「まあ人によってはその文化の理解が乏しい人はいるけど……だからと言ってそれを否定するのは僕もどうかと思う」

「私も……一体誰がそんな酷い事を」

「シスターと呼ばれるあいつだよ」

「「ああ」」


惑と唯聖は、呆れながら話を聞く。


「シスターはなんて?」

「この国は間違っている……正さなければ、人々はあ平等であるべきだと」

「平等って……皆違って皆良いという言葉を教えたいぐらい恐怖政治しようとしてない?」

「うん……それ思った」


イネは、不思議そうに聞いていた。


「分かってないでしょイネ?」

「うん……分からない」


溜息を吐きながら、エレンは説明する。


「まあ簡単に言えば、今からイネさんは性的行為を一切してはいけません! それは許されない事です!」

「!! え! 嫌だ! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……ect→嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」

「うるっさあああ!!」


エレンの耳元で、何度も何度も嫌だと言い続けるだけの生き物化したイネの顔面を、漆黒の魔剣でぶった切った。


「ばや!!」


しかし、イネにはあまり効果がなく、すぐさまキメラ特有の再生能力で頭を繋げた。

しかし、嫌だとは言わなくなった。


「まあそういう自分が正しいと思っている事を強制するのが恐怖政治だよ……私も貧民の村人如きが地面に落ちたゴミでも食えと命令されてそれを是として奴等は扱って来たけど……」

「まあそれで分かったよ……そのシスターがこの街を薄汚いって言った意味……完全な主観だね……」


その時であった。


「? 外が騒がしい」

「あれは……司教達? しかも聖教国家の……」

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