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記録430『これで永遠に信仰出来るね! 良かった良かった!』

シスター、司教含めた信徒達は、脳みそを取り出されて、培養液と収縮スキルによって試験官に入れられて、そのまま信仰による聖魔力を生成する事になった。


聖魔力であれば、プランも生成できるが、根本的に、人から得た信仰による聖魔力は違っていた。


単独で作り上げる聖魔力と人々の力から信頼を得て力とする聖魔力はある意味で性質が異なっていた。


神は、自身にある聖魔力+信徒からの信頼による聖魔力を掛け合わせる事によって、相乗効果を基として構築しており、それはある意味でこの世界の神となる素養のプログラムとして活用している。

それはある種の科学と同じような作り方であった。


ある物とある物を組み合わせて別の物を作り上げる。

例えば、木と火を使って焚火を作ったり、セメント1:砂3:砂利6を混ぜて作るコンクリートのように、性質の違う聖魔力を組み合わせる事により、神という条件を満たす為の創造的力と神々しいまでの光を誕生させていた。


人の心と心はいつも危うく、一つ間違えれば大きな爆発(あらそい)が起きる。

しかし、人の心と心が深く繋がれば、それは大きな力を作り出す事が出来る。


自然を破壊し、街を作る様に。

危険動物を絶滅させて、安全な街を作り出すように。

エゴで、動物を保護する施設、自然を保護する施設を作り、種を保存したりと、人間にとって都合の良い結果を齎す。


そして、法を作り上げる事で、都合の良い正義と社会を作り上げて、税収を搾り取り、まるでそれが普通かのように意識させて、不都合のない様に、世界を回す事も出来る。


「さて! では作ろうか! 魔力をまず搔き集めて信徒の魔力を自動的に回復させる採取の自動化、改造でそれ等を信徒に弄って作ればあら不思議! 全自動的に信仰を行える!」

「うんうん! 皆もいっぱい私に信仰出来て嬉しいねえ! さてと、この力を使って兄さんの魂を完全復活させるよ!」

「?? 僕はどうなるの?」


複製体惑の言葉に、唯聖は、呆れたように答える。


「簡単だよ、貴方の魂も一つの兄さんの魂……それを修復して一つにするの! 記憶も引き継がれて万々歳でしょ!」

「なるほど! 面白い実験だ! 自身を使って実験は久しぶりな気がする! イネ! 元の僕に戻るか確認してね!」

「うす……」


仕方なさそうにしながらも、イネは笑って見守る事にした。

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