記録421『リザルVSキメラBABY 聖教教会を巻き込み大決戦!⑤
(うう……まぶし! 何これ……さっきあーし死ななかった? 何か刻まれた感じ? するんだけど……でも何だこれ……体に生きる力が迸るような……キッショ……何このキッショい感じ……生き返ったらなんか嫌な予感しかしないんだけど?)
リューイは、嫌そうにしながら目を瞑っていると、揺らされ始める。
「うううぇわあああうぇああああああ」
「起きてください! 手伝って欲しい事が!!」
知実は、リューイを揺らして起こそうとする。
シスターは、血管をピクリと動かしながら、リューイを睨み付けて近づく。
「聖女様……申し訳ございません……少し任せて下さい」
「え? はい……」
そして、知実はリューイから離れると、シスターはリューイを蹴り上げる。
「起きなさい!! 貴方のせいでこのような事が起こっているのよ!!」
「ぐええ!!」
リューイは、目を回しながらもくらくらする頭を冴えさせて無理矢理目を開ける。
そこには、先程のムカつくシスターがいた。
「ああ! テメエ! 何勝手な事を言ってんだよ!! 私のせい? 何の話だよババア!」
「ば!! ううん!! 良いですか……貴方にチャンスを上げます」
「うるせえ! 何がチャンスだ! 私が何したってんだ!!」
「アレをご覧なさい!!」
「え?」
寝ぼけながらも、辺りを見ると巨大生物キメラBABYと大怪獣リザルの戦いによって街が崩壊しつつあり、人々は殺戮されていた。
「おお……やばばなんですけど」
「何がですか! これもそれも! 全て貴方の責任です!」
「は? 関係なくね?」
「いいえ! 貴方の責任です! 貴方がママンハッハーと手を組んでガングロメイクゾンビ達を暴れさせなければこのような事態を防げたのです!!」
「嘘だー!」
「いいえ! とにかく! 貴方は我々の要望に応える義務があります!」
リューイは、嫌悪の表情でシスターに中指を立てながら答える。
「断る! 交渉下手糞か!! キメえババアだぜ!! 私に近づくな! 私はキメラBABYの中にいたんだ! ママンハッハーもそこにいる! ならこの戦いを観戦するし! 楽しい! アーシとママンハッハーとパパンカツパパを拒んだ糞共は全てああなればいい!!」
そして、仁王立ちのまま楽しそうにしながら、巨大生物キメラBABYと大怪獣リザルの戦いを観戦する。
シスターは、怒りを露わにしながら近付くが、知実に止められる。
「私が話します……きっとその方が」
「来んなビッチ!」




