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記録419『リザルVSキメラBABY 聖教教会を巻き込み大決戦!②』

「グルルルル」

「うぎゃやややあや」


唸り声を上げながら、リザルは、キメラBABYを睨み、ケタケタと嗤いながらキメラBABYは見つめる。


キメラBABYにとっては、おもちゃを与えて貰ったようなものである。


「あぎゃああああ!!」

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


二つの巨体が激突し、激震が走ると同時に、地面に亀裂が入って行く。


「うわああ」

「いあやああ」

「おかあさああん!!」


そして、亀裂から二つに割れる聖教都市は、沢山の信徒と人を奈落の底へと落としていく。


「うわああああああああああああああああ」

「ああああああああああああああああああああああああああああああ」

「たすけあてえええええええええええええええええええ」


鈍い音が、響き、人が潰れたという事だけが理解出来る。


「うほおおお、まさかこんなに凄い状況になるとは」

「リザルが尻尾で攻撃している!!」


「グらあああああああああ!!」


鞭のように尻尾を、キメラBABYに叩き付ける。


「オホオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! しゅごおいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」


キメラBABYに取ってプレイの一環でしかなかった。


「流石私のBABY、私の血をちゃんと引き継いでいる……」

「良かったね」

「見つけましたよ!!」

「「あ!!」」


惑とイネが振り向くと、そこには知実がいた。


「やべ!」

「逃げろおおお!!」

「待ちなさい!!」


惑は、イネの背に乗り、イネは惑を乗せたまま勢いよく、そして猛スピードで走り出す。


「させない!!」

「ウィリアム!!」


ウィリアムが、二人の前に立ちはだかる。

しかし、イネはまるで気にせず、ウィリアムが瞬きをした瞬間を狙って、横に逸れた。


「ウィリアム! 右です!!」

「残念」


当然、感覚派のイネにとって二人の瞬きが重なる瞬間を狙って避けて逃げる事なんて簡単であった。


「きえた……」

「そんな……」

「なら三人ならどう?」


ラスネスは上空から、魔法を落とすように呪文を唱える。


「我が命に従い力を貸せ! 全てを破壊し、燃やし尽くせ!! メテオインパクト!!」


上空には、土魔法の上級魔法、メテオインパクトが、隕石のように落ちてくる。


「わああい!! 丁度良いところに肥料沢山と温かい土がある! 更には光合成しやすい様に雲を裸に!! 最高!!」


プランは、そこに根を張った。



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