記録417『大怪獣バトル』
「うううう!! あああああ!! ひゅごいいいい!! 大きくなるうううう!! ありゅうううううう!!」
キメラBABYは、嬌声を出しながら徐々に大きくなる。
「なに! 何なのコイツ!!」
「知実! 私が貴方を守ります!」
「私もですよ、絶対に私達が、聖女様を守り切る!!」
「ラスネス!! さっきはありがとうございます!!」
パパンカツ、シターギガ、ラクンゴを殺したのは、ラスネスであった。
「ウィリアム! あれが何か分かりますか……」
「分からない……あんな魔物……」
「私には分かります……魔力が大量に混在している……恐らく西院円惑が作ったキメラでしょう」
「まさか! 奴はこの4人の敗北を予測していたのか! そしてこいつに喰わせる事よって力を蓄えようと!!」
「!! 兄さん……どこまで人を利用するのですか」
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「工工工エエエエエエェェェェェェ(゜Д゜)ェェェェェェエエエエエエ工工工」
惑は、顔文字が出る程に、驚いた。
「惑の作戦ではないのは知ってたけど……そこまで動揺するなんて珍しいね」
「いや……ごめん……そうじゃないんだ……イネ……あのキメラは諦めよう……流石にパワー不足で技術不足だ……まさか僕の過去作に最新作が負ける事になるとはね……」
「え? どういう」
「がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
そして、突如轟音のような鳴き声が響き渡った。
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「なんだ! このドラゴンのような鳴き声!」
「まさか……魔力が密集しているからそれにつられて!!」
「こんなキメラがいるのに……」
ウィリアムが、辺りを見回している。
ラスネスは、魔力でソナーのように探知を掛ける。
「これは……何これ……ドラゴンじゃない……そんな……聖女様の力と同じような……魔力の大きな塊が!! 来る!!!」
「がああああああああああああああああああああ!!」
「あれは……一体……」
「何ですか……ドラゴン……じゃない?」
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「大怪獣リザルだあああああああああああああああああああ!!」
「早い!! もう復活したのかアイツ!!」




