記録406『癇癪』
「うお! チョーヤバ!! ママンハッハーさんマジぱねえっす!!」
リューイは、覗き込むようにしながら同調スキルを発揮する。
「いやあ……あの岩をぶっ壊すとか……流石元S級冒険者……それだけの実力はまだ廃れてもないって訳?」
覗き込む先には、拳で聖女が愛で作り上げた岩を壊す姿に、少し目を輝かせる。
「さあて……アーシのガングロ同調……続行するし、そもそも人質程度では止めねえよ……ケバイファッションが何悪いって感じだし……まあ分かる人には分かるって言うのも良いもんだけどー」
リューイは、気付いていなかった。
後ろにキメラBABYがいる事に。
「え?」
「ばぶううううううううううううううううううう!!」
そして、そのままリューイはバラバラになった。
「オギャアアアアアアアアアアア! オギャアアアアアアアアアアア!!」
「こらあ! キメラBABY! 今良いところだったのに癇癪起こしてリューイちゃん殺さない!!」
「あぶうう……」
イネが、キメラBABYに説教をする中、惑は少し嗤う。
「いや……このまま聖女との戦いで圧倒的はママンハッハーさんの成長を止める……なら成長を促進させるにはイレギュラーが大切だ……聖女の成長はもう見た……これ以上の成長もあり得るけど……だがママンハッハーさんが成長を魅せればきっと彼女も成長するだろう……あああ……おにゃにーが止まらにゃああい!! うひょおおおお!!」
惑は、勃起させながら二人の成長を見守るのであった。
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「え」
当然ガングロメイクゾンビ達は、元に戻る。
「私達は一体」
「何だここは」
「!! リューイ……先に逝くなんて……パパンカツとのパパ活が残っているというのに……」
惑に殺されてしまった事を、察したママンハッハーは、聖女に向き合う。
「さてと、私1人……でも殺すわ……それが私の仇で指名……つまらないの為に全力を注ぎ人生価値を捧げる……ただ生きるよりきっと楽しいわ……気持ち良くなるわ」




