記録403『脳の加速思考』
「ラブセイクリッドソード!! ラブセイクリッドスラッシュ!!」
「! へえ……そんなの仕えるんだ……」
突如知実の手に現れた剣が、ママンハッハーへ斬撃を行う。
「自動ってところかしら? でもそれじゃあ軌道が読めやすいわ」
しかし、当然ママンハッハーは紙一重で躱し切り、拳を知実に当てる。
「がああ!!」
「あら? すぐ回復? 良いわね聖女は……だけど痛み続けるのは大丈夫なのかしら? 不死身対策の万全なんて基本よ」
ママンハッハーは、知実の急所を何度も何度も攻撃する。
「う! が!!」
「知実! 貴様あ!」
ウィリアムは、当然割って入ろうとするが、ガングロメイクゾンビ達に邪魔される。
「一緒にFOOOOOOOOOOOOOOO!!」
「糞!!」
何とか、強制ガングロメイクは避けるが、液体に少しでも掛かれば、確実に仲間にされてしまう。
そんな事は絶対に許してはならない。
もし、自身もガングロメイクゾンビになれば確実に知実が負ける。
「こんなところでえええ!! あああああああああああああああ!!」
ウィリアムは、知実を何としても守りたいという一心で、剣を振るった。
鈍い音がする。
だが血飛沫に掛かれば、確実にガングロメイク化、その為、ウィリアム自身が気付かない間に、剣の棟を利用して、ガングロメイクゾンビ達の後頭部を叩き付け始めた。
「!! ほう……追い詰められた事による絶望的なまでの技術向上……ママ嬉しいわ……息子ならね……」
ウィリアムの成長を見て、ママンハッハーは、怒りに燃えた。
「それはああ!! 私のきゃわいい!! パパンカツが覚える事なんだアアアアアアア!!」
怒りを頂点に、達する様に頭に血を巡らせる。
そして、思考を速めた。
(頭に血が上る……それは冷静さを失わせるそう考えるでしょ……でもそれは殆どチャンスなの……反射で思考を加速させる……いつも以上に行動が速くなる……生体電気は一度脳へ向ってから体を動かす……だから人間は反射する場合は脳ではなく体のみに、生体電気を走らせる……だけど私の脳は一気に血を巡らせる事によってその電気自体を一気に早める!! 普通なら脳をショートさせるほどの電圧を私は戦いの内に耐性を付けた!! これならここまでの思考を一瞬にして終わらせる!!)
「くらええ! ガングロ砲弾!」
近くにいたガングロメイクゾンビ達を、大量に投げつける。




