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記録401『変わらない』

「許さない!! 人を思いやれる! 弱き者を守る事の出来る正義の心を持ったファンタビーを!! よくも! よくもおお!!」

「あははははは!!! 結局認めざる負えないようね……それに……正義の心? 人を思いやれる? 貴方さっき盗みをして弱き者に与えていたって言ってたわね? 罪はちゃんを償ったですって? それで盗んだ商品が返ってくるの? それで盗まれた者達の利益が守られるの? 罪を償わされるのは二度としない様にする為の儀式なんだよ! 盗んだ者は、商品を取った手を斬り落とすって言うのはもう二度と盗みを出来ないようにする為に斬り落としてんだよ! 鞭打ちは痛みを与えてやってはいけない事を教え込んでんだよ! 盗んだ者に焼き印を入れるのはブラックリストとしてこいつは人の物を盗むから気を付ける様にって注意喚起してんだよ!! 罪を受けながら弱き者に与えているだって? 偽善レベルにすらなってねえんだよ! そうやって自分が正しいと思い込みたいオナニー行為を神聖視するんじゃねえよ! 気持ちの悪い……ドン引きよ! 自分の金で買って弱き者に与えているなら分かる! だが盗んでそれを与えて優しいだと? 立ち悪いんだよ!! そして攻めた者をテメエはどうした! どうせ反省している者にどうしてそこまでの事が出来るんだとか言って責めてんだろ! ちげえんだよ!! 責められることをしたからしかるべき罰を受けて二度としない様にしているのにテメエはその躾の邪魔をしたんだよ! そして躾けられてもそれを破るファンタビーは動物以下だ! いや……薄汚い人間……悪意ある人間にしか出来ねえ薄汚い人間だ!!」


長々と絶叫しながら、ママンハッハーは、ファンタビーの顔面を使ってウィリアムの剣を防ぐ。


「!! 貴様……」

「ほらあ……罰が与えられた……このまま罪人を死体蹴りしましょう……死んだ後も償い続ければ商品を盗まれて路頭に迷った商人達も浮かばれる者よ」


そしてママンハッハーは、嗤いながらファンタビーの血をウィリアムの目にぶっ掛けた。


「う!!」

「今だ! 死ねええええええええええええええ!!」


ママンハッハーは、そのまま剣を振り下ろして、ウィリアムの首を掻っ切ろうとした。


「させない……ラブセイクリッドインパクト」

「!!」

「私がずっと黙ったまま見ていると思ったの? 違うわ……愛する人を失わない為に力を溜めていたの……これは貴方にも消せないわ……私自身の心で作った能力だから」


知実の愛の力が、ウィリアムを救った。

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