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記録400『折れない心がある者であれば……』

ウィリアムは、その言葉を聞いて呆れ返る。


「そんな下らない事を……そんな程度で……その程度で諦める……簡単に言えばパパンカツは意思が弱いから自分の夢を諦めたんだ……たかだか理不尽点々そんなのは私達だって味わっている……それでも皆踏ん張って自分の想いを叶える為に生きているんだ! それを自分だけが不幸だと思って自棄になっているのは貴様たちの方だ! 例えどんなに悪い環境でも心正しくあれば必ず報われるんだ!!」

「は? 何を言っているの? そんな訳ないじゃない……」


ママンハッハーは、呆れたようにウィリアの言葉を否定する。


「それはお前達が本当に正しい心を知らないからだ! 私は見た……例え貧民であっても……働けなくても……物を盗むしかなくても……それを他の仲間や弱き者達に与えて自分の事を二の次にしながら、罪だけは必ず償い続けた者! 私はその者の美しい心を見た! 生きる為に彼は諦めず自棄にならず頑張り続けた!  だからこそ私はその者に安心して暮らせるように場所や他の者達を養えるような仕事と給金を与えた! そうすれば彼は必死に働いてそしてソードマンハウスで今も修行をしていた! 名前はファンタビー! 彼は必ずソードマンハウスで今も修行を!」

「は? 知らないの? それ私のきゃわいいパパンカツが乗っ取って、天山有志が潰したから私の手で爆破したわよ? その撒き添いで……ほら」


ママンハッハーは、焼け焦げた一つの首を捨てた。


「ああ……ああああ……ファンタビー……」

「ぷ!! あははははは!! まさか生きていると勘違いしていたの! まさかまだソードマンハウスがあると思ったの!? 頭終わっているわね貴方! そんなんだから貴方は弱いし馬鹿なのよ!」

「そんな事……そんなの信じられる訳が……」

「信じなくて良いわよ……いつまで貴方の下らない利用が続くかしらね……まあどうでも良いわ……さてと……首を踏みつけにしますか」


そして、ママンハッハーは、捨てた首を何度も何度も踏み付け始めた。


「止めろ……」

「あら? 貴方の知らない人なんでしょう? 信じないんでしょ? ならどうでも良いわよね……」

「死体を足蹴に扱うなと言っているんだ」

「あら、一丁前に倫理でマウントを取るの? でも無駄よ……貴方の考えは分かる……大切な子を踏みつけられて泣きたいんでしょ? 涙が溢れそうだわ」

「!! 人を……」

「はいはい、足蹴ね……もう聞いたわよ……それ以外何も言えないの? ねえ? ファンタビーくん……お前はただの夢見がちの糞よねえ」

「!! 止めろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


結局ウィリアムは、我慢が出来なかった。

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