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記録388『寄ってらっしゃい見てらっしゃい』

皆! 糖来 入吐が帰ってきたお!

「寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 世にも強い生き物と戦えるよおお! 何と賞金は1億聖金貨!!」

「はあ! マジかよ! 乗った!!」

「ただし命の保証は出来ませええん!! それだけはご勘弁許しておくんまし!!」


怪しい露天商の男が、フードを被って大きなテントを建てて商売をしていた。

当然、正体は惑である。

ちゃんと営業許可は取ってある。


破壊され尽くした無法都市、そこは元々ライアン・シャグルが仕切っていた街である。

そこを利用して、力自慢の旅人や冒険者、更には盗賊、山賊等を相手にしていた。


「おお兄ちゃん、言ったなあ、これは何人受けても良いとは言ってねえなあ!」

「ええ! その通りですよ! 何なら全員で受けても宜しいですぜえ!」

「おお! 気前が良いな! なら乗った! 俺達全員で何人だと思う!」

「え? 100人」

「ああ! つまり100億聖金貨を払ってもらう事になるぜええ!」

「ええ! ええ! 喜んで!」


最初の挑戦者は盗賊であった。

当然、全員凶悪な顔つきをしており、更には、違法とも呼べそうな武器を装備している。

そんな相手が、真っ当な勝負などしてくれるはずがない。


「ふーん、払えなければお前がどうなるか……分ってんだろうなあ、ジュル」


舌なめずりをしながら、盗賊の統領は、涎を垂らす。


「ええ! ええ! ナニしてもよろしいねえ!」

「乗ったああああ!!」


そして、全員が、中に入り相手を待つことにした。


「っひっひっひ!! 例えどんな相手が来ようとこの粒子分子砲を使えば簡単にころせるまずせええ!!」

「おいおい! てめえ! 興奮し過ぎで言葉がおかしくなってんぞお! 大丈夫かああ!」

「うひひひひ!! たのしびあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぶばあああああああああああああああああいうううおいいいいいいいいいいいい!!」


互いに冗談交じりの会話をしていたにも関わらず、目の前にいた男が頭から齧られてそのまま磨り潰された。

「え? うw! ぶあ!」


そして、会話していた男も、そのまま手に握られて、潰されて飲み込まれた。


「ゴクン……ばば……おがわり」

「うああああっわ!! なんだこいつ!!」

「粒子分子砲を使え!! いますghgばああああああああああああああ!!」

「っひ! ひいいいい!! rだmだあああ!! ねあらあいがあ! ださ!!」

「貸せええ!! 死ねえええ! 化け物おおおお!!」


一人男が、冷静に照準を合わせて、怪物を分解する。


「や……やったあばああああああああああああああああああああ!!」


しかし、粒子化したはずの化物の粒子が、男に近づきそのまま顔へと元へ戻り、男を突如喰った。


「あああ……ああああああ」


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「イネ! これで餌の確保は十分だよ!」

「ありがとう惑! さすがああ!」

「盗賊の所持品……軍資金にするか!」


寧ろ惑が儲かった。

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