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記録372『禁忌魔法:ファイナルソウルセイクリッドバースト』

「ひゃははは!! げゃああはははは!! 無様! 無意味! ゴミ! 生きる価値無! いや……てめえはそもそも産まれてきた事そのものが間違いだったのかなああ!! イイヘヒヒヒヒヒヒヒ!」


パパンカツは、イケメンであるウィリアムをの頭に足で踏み付ける事で、自身の中での最大限の侮辱をする。


「!! っく!!」


悔しそうに、ウィリアムはパパンカツを睨む。


「ったくよお!! テメエ等はよお! 顔面で得をするよなあ! テメエ等のような顔面偏差値高けえ屑がいるからよおお! 差別が生まれるんだぜ! だからこそテメエ等は生まれて来た事自体が間違いなんだよおお!」

「良く言ったぞ、パパンカツ……その通りだ……コイツ等は顔面だけで女を穢す咎人だ……全く許せない存在だよ……Babyもそう思うだろ?」

「ぶばあああ!!」


Babyは、次に上空へ黒雲を作り出した。


「あれは……魔導師団長のラスネス様の……雷雲魔法……sんんばあっばばばばばばばばばば!!」


被雷した騎士は、一瞬にして炭化した。


「やめろおお!! やるなら……やるなら私を……っぐ!!」

「おおっと! テメエは黙れよなあ! それ以上喋んじゃねえぞ!! テメエが喋るだけで更に穢れが生まれるだろうがよおお!! なああ! テメエはそうやって喋って女を濡らす元凶なんだよ!!」

「その通りだ! 言葉そのものが愛撫! イケメンの声! イケメンの顔! それらは云わば女を濡らす愛撫行為そのもの!! コイツ等は存在自体が性犯罪だ! この下種共があ!」


完全な僻み発言。

3人は、夢中になってウィリアムへの罵詈雑言を続けている中、知実は一人耐え忍びながら魂を集めていた。


『知実様……奴等は屑の中の屑……ああやって自身にない才能を否定し僻み、そしてそれらを否定する事で自尊心を保とうとするようなどうしようもない連中です……ウィリアム様には申し訳ありませんが……もう少し気を引いてもらいます……その間に……我々の魂で』

『でも……これを使えば貴方達の魂は』

『はい……でも……魂がなくなるよりも悲しい事はあります……悔いが残る事があります……それがこの世界を守れない事です……我々にも大切な者達がいます……守れるのであれば私達は……』

『だからお願い聖女様』

『僕達の心を! 願いを! 託します!』

「皆さん……分かりました……」


決意の目で、サクラン・ドウとパパンカツ・ラブリネスを睨み付ける。


「喰らいなさい! ファイナルソウルセイクリッドバースト!!」


知実の周りを、円でも描くように広がる光が、三人を包む。

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