記録371『命の灯』
「聖女様! 早く! 皆の命を無駄にはしないでください!」
散りゆく命が目の前で広がる。
「ほらほらああ! どうする! 聖女西院円知実! お前の大切な者達が無惨な死を迎えて逝くぞ!! あははははは!! Baby! やっちまえええ!!」
「ブブぶっばぶぶぶぶばばあああああああああああああ!!」
突如、魔力で作ったガラガラの音を鳴らし、地面から土人形を作り出した。
「おお! Baby! お人形さん遊びかい! 良いよ良いよ! いっぱい遊びなさい!」
「ぶばああああ!!」
そして、大きな土人形へと変貌させて、そのまま地面を殴る。
「うぐが!! くそ!!」
地面が揺れて、足元が不安定になった騎士達は構えがブレてしまい、魔法を放とうとした魔導師団達は、呪文が途切れてしまった。
「ぶぶぶあ!!」
そして、ふらつく騎士を一人摘まみ上げる。
「うわあ! うわあああ! やめろおおお! やめろおおお!!」
「きゃははは!!」
そして、おもちゃを扱う様に、手足を引き千切り始める。
「あがががあ!! いだいぢあいだいいいい! じにだくがいじにだくがい!!」
「おいおい、魂を賭けて戦うんじゃねえのかあ? ぎゃはははははあ!! 無様に悲鳴を上げて! 情けねえぞお!! おらあ! もう一発!!」
パパンカツは、足元に落ちていた石を投げ付けた。
「うぐ!! ひぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!」
「あぶあぶぶ! あぐうう!!」
そして、顔から胸までを口に入れて、そのまま歯を突き立て、齧り付く。
「んん!! んんんんん!!」
「ぎぎいぎあぎあがいい! いぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!! いぎぎぎぎgば」
そして、咥えた部分を噛み切って、そのまま咀嚼した。
「あうべ! やべ! あが」
口からぼたぼたと血を流しながら絶命する。
「あきゃきゃきゃ!!」
そして、楽しそうに嗤いながらBabyは、足元にいる騎士や魔導師達をプチプチと手でつぶし始めた。
「うあわあああああああああああああ!! 来るなああああ!」
「うわあ! いやだあああ!!」
「いやあああああああああああ!!」
阿鼻叫喚の状況。
果敢に立ち向かう騎士も魔導師も居なくなっている。
「おいおいおい、死ぬ前にそんなんで良いのかあ? 禁忌の魔法が打てるのかなあああ?」
嬉しそうにしながら、サクラン・ドウもパパンカツも騎士と魔導師達の死に様に嬉しそうに感染するだけになっていた。
「おいおい、ウィリアムくうううん! 君の仲間も無様に死んでるよおおお! 嗤えよおおお!」
「きさまあ……うぐ!!」
ウィリアムを踏みつけて、下を出して馬鹿にする。




