表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
386/474

記録370『魂ヲ賭けた覚悟』

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』


大量の騎士や魔導士達が、援軍に駆け付けた。


「どうして……亜空間は」

「!! いつの間に……ペプリア国の住人も……あの獣人も……いつの間にかいない」

「ああ、アイツなら犯した奴等連れてとっととここからロストした……僕達を囮にしてな……全く気に喰わん奴だ……だがまあいい……ここの舞台は僕達の舞台! ここで僕はイマジナリーS〇Xをして子を想像妊娠させ、創造する、そしてこの世は魔力により完全な世界を完成させる! 僕による統治をする!! 貴様等に邪魔なんぞ! そんな事はさせん!」


サクラン・ドウは、ケタケタと嗤いながら魔力を手に集中する。


「レーザー」

「うっ!」


すると、一人の騎士の頭を貫いた。

そして、そのままバタッと倒れる。

しかし、誰も気にせずそのまま突き進む。


「ほう、……覚悟はあるようだ……なら行こうか? Baby」

「ぶあぶう!!」


先程産まれたBabyは、魔導師団が驚く魔法を使った。


「マルチ……属性魔法……ファイアートルネード……炎と風の属性を合わせた……団長の得意の……そんな……」


一人は、絶望の表情を浮かべるが、すぐに隣の団員に頭を叩かれる。


「馬鹿野郎! 今はそんな事を考えるな! 死んでからにしろ!! 今はすべきことを!! やるべき事をするんだ!」

「止めて! 皆お願いだから止め」


しかし、騎士達も魔導師達も首を振った。


「すまない……俺達は今聖女様の為でなく……騎士の誇りと魔導師の誇りの為に戦っている……俺達にとっても……コイツ等にとってもそれらを穢され足蹴にされる事が不快で仕方ない……ここで死んででも勝利を得ないと俺達もコイツ等も気が治まらねえ……出た被害をもう抑える事も救う事も出来ない……なら俺達に出来る事は戦い勝つ事……勝つための……勝てる道筋を開く為の戦いに賭ける以外ないんだ……だからお願いだ……俺達の無念の魂を無駄なく使ってくれ……でないと……死んだ者全ての魂が無駄に終わってしまう……それだけは誇りが許さない! お願いだ! 聖女様! 禁忌でも倫理を犯してでも! 勝ってくれ!!」

「そんな……そんああああ」


知実は、涙を流しながら拒絶しようとした。

しかし、ウィリアムが肩を掴んだ。


「全ては私と皆の物だ……だから……お願い」

「!! ううう」


知実は、手を組んで魔力を集め始める。


「ほう、聖女の禁忌破りか……興味深い……だが……その程度で勝てるかな?」

「ひゃっははははあ!! おもしれえ!! お前の成長をパパに魅せておくれえええ!」


サクラン・ドウとパパンカツ・ラブリネスは、目を剥き出しながら凝視する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ