表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
369/474

記録354『憤怒VS憎悪』

「うとおおおと!!」


イナミは、吹き飛ばされながらもバランスを何とか立て直す。

しかし、少年は伸びた手を使って、そのままイナミの首を斬り付けた。


「gびああ!!」


そして、イナミはそのまま動かなくなり死んだ。


「イナミちゃんが死ぬなんて……、珍しい」

「これは……第二形態が来るな」

「え?」


エレンは、二人の不穏な言葉に少しゾッとする。


『ウグイがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』


それと同時に、奇声のような怒号が響き渡る。


「え? なに! イナミさんまだ死んでますよね! まだ復活してませんよね? 何ですか? 今の声」


エレンの心には、不安が徐々に大きくなっていく。


「少年! 準……」

「……」


しかし、先程操っていた少年は、バラバラになって地面に散らばっていた。


「!! なに! なんなの!!」


エレンは、恐怖で辺りを見渡す。

しかし、目が二つ突如として潰れた。


「いぎぎああああやああああああああああああああああああああああああああ!!」



激痛に悶えながら、その場に蹲る。


「前が……前ガアア……」

「落ち着け! すぐに目を治せ! そして辺りを見渡せ!!」


エレンは、とにかく言われた通りに瘴気で目を治す。


「一体……一体何が……」


涙を流しながら新たに見開くと、首が飛んでいた。


「え?」


エレンは、しばらく動けなくなる。

そして、目の前にはイナミの死体が転がっていた。


「え? じゃあ一体誰が」

「あれだよ」


アンネートが指さす方向を見ると、真っ赤に燃えるような靄が、エレンを睨み付けていた。


『あぎぎぎあいぎああああああああああああああああ!! ゆずざらああああああい!!」


そして、悍ましいと思えるほどに靄は睨み付けていた。


「うご! ううぐ……うごけない」


エレンは、恐怖しながらもなんとか相手の情報を取ろうとする。

しかし、余りにも規格外のイナミの能力に、3人は恐怖する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ