記録348『自身の力で再現』
エレンは、サンドイッチをを食べながら考える。
「このサンドイッチみたいに……オリジナル性を持ちながらの技……」
エレンには、一つだけ心当たりがあった。
「瘴気で……人を操れない?」
プランが、行っていた方法。
自身の植物を植え付けて、相手を操る。
死ぬ瞬間、相手の栄養を奪い去るという方法で相手に罪意識を植え付けた。
「植え付けた……罪……闇……」
プランによって、後悔と苦しみ、そして更に罪への苦しみを植え付けた。
プランらしい方法で、置き見上げを置いている。
「プランちゃん……ありがとう……死んではないはずだけど……」
少し心配しながら自身の瘴気を見ていた。
「その罪……苦しみ……それを利用すれば……操れる?」
エレンは、その一点を考えた。
「それを利用する……その闇に私の瘴気……闇を紛れ込ませる……」
嬉しそうにしながら、怖がっているお爺さん見る。
「ひいいい!!」
「出来るかな……」
少し嗤いながら、エレンは自身の瘴気をお爺さんの中へと入り込ませる。
「ぐういぎぎいいい!!」
体中に痛みが走るのか、お爺さんは藻掻き苦しむ。
「いだいだいいだいいいい!! だずげ! だずげでええ!!! ぐるじいいい!!」
お爺さんの体は、徐々に黒ずんでいった。
「いけるかな?」
「ひぎいいいいあああああああああああああああああああ!!」
しかし、お爺さんはそのまま解ける様に死んだ。
「ああ……だめかあ……でも良い具合だったような」
そして、エレンは何度か色んな人達で試した。
「ああがあああ……あ」
一人の男は、完全に黒ずんだが鎧のような形へと変貌した。
「おお! すごい!! 出来た」
少し嬉しそうにしながら男を見る。
「おお! おおお!! 惑がまるで作品を見る様に私達を見るのはそういう事か!」
「あああ……ががが」
男は、ボーっとした様子で剣を持つ。
「ああ! あああ! ああああ!」
突如、素振りをし始めた。
「え! え!? 何? いきなり……完全に私操れてないんだけど……」
あたふたとしながら、制御しようとした。
しかし、全く言う通りに動かない。
「どうすれば!!」
「苦戦……してる?」
「うお!!」
いきなり現れたイナミに、驚愕する。
「いつの間に……」
「いつの間にか現れるのが暗殺者……取り敢えずは操る練習の為、緻密な瘴気を……練習」
イナミの特訓は続く。