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記録347『使う方法』

イナミは、体を折り曲げながら話し始める。


「さてと……君……自身をどこまで使える? どこまで物を扱える? 技はどのように使える?」

「え? 自身? 物? 技? どういう?」

「応用……例えば……この木の棒……目の前に敵! どうする?」


突如イナミからの質疑応答、そして持たされた木の棒を使いエレンはふち上げる。


「えい!」

「ダメダメ……違う……答えはこう」


イナミは、エレンから取り上げた木の棒を圧し折って鋭く尖らせた。

そして近くにいた人の目に突き刺す。


「ぎぎぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!! べえええ! べえええええ!!」

「こうすれば攻撃力……上がる」

「!! えっと……確かにそうですね」

「君達は……惑から成長する方法を学んだ……でも……惑が興味を示すのは……才能の開花……可能性……成長性……その3つ……でもそれだけでは不十分……ちゃんと脳みそを使って創意工夫する……それこそが強くなる方法……私は暗殺村でそれ学ぶこと出来た……君の靄は多分……回復ぐらいに使ってる?」


エレンは、自身から溢れる靄を見ながら答える。


「そうだけど?」

「それ……もっと別に使ってみて……例えばあの人達……いっぱいいる……練習にはもってこい」


イナミの指さす方向を見ると、そこには大量に泣き叫ぶ人たちが縛られていた。


「ふうぴいいIgiiiiiiiiiiii!! いいぎいいI!!」

「ぶbぐばうが!!」

「ggっがあががが!」


口まで、布で押さえられているせいで、喋る事が出来ない。


「こいつら使って……足りなくなったら言って」

「イナミさんは?」

「第一段階……自身の才能を使う……まずそれ終わったらまた来る」


そして、イナミは消える様にどこかへ行った。


「才能を使う……自身を使う」


エレンは、考える。

使うという考え方について、理解しようとする。


「靄を使う? こう?」

「ぐいいI!! ぐいいいいI!!」


靄を使って、そのまま人を捻じり殺す。

それでもイナミはやって来ません。


「違う? ならこう?」


エレンは、人の体に靄を侵入させて破裂させた。


「ぎいいいいいいいいいいいいいいいい!!」


それでもイナミはやって来ません。


「違う……イナミさんはどのようなイメージがあるんでしょうか」


首を傾げながら考える。

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