記録345『怒りーno smoking』
「フいいい……お腹いっぱい……」
「良かったな、ノリア! 美味しかったか!」
「うん!!!」
ノリアは、ナリアに頭を撫でられながら嬉しそうにする。
「さっきのって……やっぱり皆さんは何かスキルをお持ち何ですか?」
「え?? スキル? 私達の能力はデマフォスと契約した時に発現した能力だよ?」
「そもそも、スキルって神が人間に与える者だろ? 私達の能力はここの精神力を悪魔の魔力で引き出したものだ……あんたのご主人の西院円惑が良い例だ」
「!! 惑が……悪魔の能力を?」
エレンは、衝撃の言葉に開いた口が塞がらなかった。
「まあ正確に言えば神によって制限を掛けられたからスキルとして捉えられるようになっているが本来のスキルは悪魔語では能力……職業によって引き起こす事ではなく人間自身から溢れ出る欲望によって浸食を果した結果、発現する能力だ……まあ最近ではお前んところのイネがその神の領域を突っ切って種族を神にすることによって各的遜色ない状態のスキルへと変貌させたりしてたけどな」
ナリアの説明に、エレンは何となくではあるが理解出来た。
「あの人は天才ですからね」
「まあそれもあるけど……奴は何処までも罪な生き物なんだよ……キメラ……惑によって神とは違う方法、云わば異端な方法で作られた身だ……そんなのを神は認めないし弱らせようと色々と妨害工作を行っていたはずだ……だがキメラである適応力とその天才性によって神の領域に適応した……並みの奴ならまずできない段階へと進んだ……私の予想だと……ロキが何もしなくても奴は至っていた……」
「ワタシにも」
「出来なくはない……まあ来い……師匠を紹介してやる」
ナリア、ノリア、ロメイト、ハウネウスと共に、エレンはある者の場所へと連れて行かれた。
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「イナミ―!! いるか!!」
「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ! ぶっころじでやるううううううううううううううううううううう!!」
「ああ……まさか……」
ナリアは、嫌な予感をさせながら声のする方へと向かった。
「しねえええええええええ!! 煙草喰って死ねええええええええええええええええええええ!!」
「やっぱりか……」
「ぐいあいいいがいいいいい!! いいいいいいいいいいいい!!」
煙草を吸っていたであろうおじさんが、無理矢理口の中に吸っていたであろう煙草を入れられていた。