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記録341『作品!』

「ひゃはははは!! 良いでしょ良いでしょ!」


少女は、軽快にジャンプしながら嗤っている。


「ええっと……君は?」

「? 私! 私の名前はロメイト! ここでは鍛冶職人兼自分が作った武器で顔面を奪う事をして生きてるの! 最高だよ! さっき殺した奴の顔面!! ここに自動的に堕ちてくる奴もいるからすごく楽しいの!」

「へえ……え?」



エレンは、その顔を覚えていた。


自分のいた村を納めていた国の女王。


ファマルマ・ペプリアであった。


「やべでぐれえええ! わが! わがづまああああ!!」


グチャグチャの顔で泣きながら、一人の男が摺り寄る。


「!! お前は!」

「おでじっでるのbがあああ! おではファルトコン王だぞおおおおお!! ざあ! だずげどおおお!!」


自分は助けられて当然だと思っているのか、エレンに手を差し伸べる。


「だまれ……」

「ええええ……」

「ぶち殺すぞ! そのまま顔面だけになりやがれ!! お前なんて死ねばいいんだ!!」

「ああ……どうじて……どうじでごぐみんびいいい!! ぞんだごど……」

「はい! いただき良い!!」


希望に縋ったにも関わっらず、助けて貰えない。

そんな絶望と怒りに満ちた瞬間、ロメイトは首を撥ねて、嬉しそうに顔に抱き着く。


「わああああああああ!! い!! お姉ちゃん有難う! ロメイトの宝物増やしてくれてええ!」

「まあ、汚いわよ、ロメイトちゃん、そんな薄汚い男の顔面なんて」

「ひどいいい!! 私の傑作を!! これはロメイトが作った作品なのおおおお!! 悪く言わないでよおおおお!!」


ロメイトは、癇癪を起してその場で寝そべりながら、駄々を捏ねる様に泣きじゃくる。


「ご! ごめんなさい! 別にあなたの作品に文句はないの! でもそんな汚い男なんて触れない方が良いって思って……」


エレンも悪気はなかった。

ロメイトが、首を撥ねた事に、喜びを感じた。

しかし、そんな敵討ちをしてくれた相手が、自身の憎む相手を宝物にしようとしているのが、我慢出来なかった。


「やだやだやだああああああああああ!! ろおおおめえいいいとおのおおおおお!!」


癇癪が止まらないロメイトに困り果てるエレンであった。

しかし、歌声が突如として聞こえて来た。


「ふーふふー、水たまり―、涙―……貴方の水はどれかしら~」


上機嫌なのか、何故か女性は白い傘を持って現れる。

ただいま!! 今日からまた投稿だあ!

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