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記録337『魔界での生き延び方』

エレンは、考え続ける。


(どうすれば……どうすればあんな化物から逃れながら生き残れる!!)


恐怖で思考が、鈍る。

巨漢の男は、嬉しそうにしながら男を食べは吐き多へは吐いた。


そして、何度も胃液をぶっかけ続けて、男は骨が見える程、ドロドロに解けていた。


「ううああああはははは!! おぼじおおおおおおおおおお!!」


巨漢男は、楽しそうにしながら男の骨をバラバラに踏みつぶした。

まるで、玩具で遊ぶ幼児の様な笑顔であった。


「ひいい!」

「どこおおおおおお!!」

「しま……」


恐怖のあまり、小さな悲鳴が出てしまい、エレンの場所を探し始めた。


「やばあ……」


今すぐにでも、解決策を見つけないと死ぬ。

そんなギリギリの恐怖と死が迫っている状態であった。


「どうすればどうすればどうすればあ……」


顔だけでは、何も出来ない。

そんな絶望が完全に、エレンの脳裏を支配しようとしていた。

そんな時、最近見たプランの無様な姿を思い出した。


「ねっこ……そうだ……あの子は最後まで生きようとした……その姿は……葉で自身を包んで、根で這っていた……なら私がするべきことは」


自身と惑の言葉を思い出した。


『魔界ですか? もしかして……暗黒騎士として魔界の瘴気を取り入れろって事ですか?』

『ううん、違うよ、そんな事をするなら僕等だって別の方法を取るよ……僕が言いたいのは、魔族に似た状態なら魔族としての戦い方を覚えた方が良いと思ってね……暗黒騎士が魔族と呼べるかモ怪しいし……そこら辺をハッキリさせるのも君の成長に必要だと思ってね!!』


「そうか……惑は戦い方と言った……それはつまりまず生き方を模索するべきなんだ……生きる事によってはじめて戦えるし……戦うには生きる生命力が必要……なら私が取るべき行動は!」

「みいいつううけええたああああ!!」


巨漢男は、遂に首だけになっているエレンを見つけた。

しかし、巨漢男にとっては既に遅い段階であった。


「瘴気を纏え! 瘴気で這え! そして瘴気で攻撃しろおおおおおおおおおおお!!」


エレンは、魔界の空気とあった瘴気を自身の中に取り込み始める。


「何してるううう! 無駄ああああああああああああ!!」


巨漢男は、掴みかかろうと片手をエレンへと近づけた。

そのまま手を握るが、何も入っていなかった。


「あれええ?」

「逃げたんだよ馬鹿」

「え? ぶbがああああああああ!!」


エレンは、無視の様に瘴気を細くしたものを両方合わせて6本作り、その状態で逃げ、更には巨漢男の首筋を瘴気で貫いた。

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