記録318『種子の組み換え』
プランは、急成長した。
しかし、それでもプランにとって、聖女の力には勝てないという事だけが理解出来なかった。
「ううううう……どうすればいいのおお……」
頭を抱えてプランは考える。
オーガプラント奴隷を使って蜜を飲んで考える。
「惑が言ってた……才能を開花させるには敗北からどうして負けたのか……どのようにすれば勝てたかを考え続ける、絶望の中に道筋を見つける事が出来る」
惑の言葉を考えながら、プランは頭を悩ませる。
「勝ち方……勝利の治め方……その為には聖女の魔力をどうにかしないと……いや……どうにかしないと? うん? うーんうーんうーん?」
プランは、頭を抱えながら考える。
「!! うん! うん!! 美味しそうなのに捨てるのはもったいないよね!! 惑も言ってた! 勿体ないお化けが出るって! うん!! それに! きっと必要な栄養を捨てるよりそれを種に与える方が良い! ならそれが有効に扱える種に組み替えないと! うーん?」
プランは、森の中を散策しながら様々な食物を観察していた。
「惑は言ってた! 自身を見つめ直す事も成長には必要! どうするどうする?」
そして、ジメっとした場所を見つけて、プランは臭いを嗅ぐ。
「ヒントヒントヒント! 良いヒントの匂いがする!」
プランは、良いヒントの匂いのする方向へと急いで飛んで行った。
すると、そこにはキノコが大量に生えていた。
「うわあああ! 森の幸! キノコだあああ! うんうん! でもどうやっていつも種まいてるの? いつも種見てない……」
プランは、キノコの秘密を観察する為、朝から晩まで様子を見る。
そして、ある事に気付いた。
「うおおおわああ! 凄い凄い! 胞子だ! しかもこんなに細かで煙のようなあ! そうか! これはカビだって惑が言ってた! それが繁殖する事によってキノコが生まれるって! ならプランも出来るかなあ? 食べてみよう!」
プランは、迷わずキノコと胞子を食べた。
「ぐ! うぐあぐうああああ! うまあああああああああああああああああああああああああああああああい!!」
プランは大喜びで、飛び跳ねまわった。
「こんなにおいしくてこんなにおいしい能力! 胞子! きっと役に立つ! そうだ! こうすれば聖女に勝てるんだ!」
プランは、成長と共に、ある事を考え付く。