記録303『アフーンダドン引き』
「いくぞおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
『おおおおおおおおおおおおおおお!!』
死ぬ事のない人間の兵団は徐々に、アフーンダを追い詰めていく。
「このままでは! アンデット兵が全滅します!」
「馬鹿言うな! 俺達だって不死身だ! そんな程度で死ぬか!」
「それが! 奴等に攻撃されたアンデットが浄化……ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「!! な! まさか!」
目の前で説明していた側近が、一瞬で浄化された。
「はははは!! 我等の攻撃には聖女様の魔力が付与されている! これさえあれば! 貴様等なんぞ敵ではない!!」
「ばかなああ!! だが! こんな程度で! こんな程度でええええええええええええええ!! ワーストロウレストデッド!!」
「うぐ! うがあああああああああああ!!」
「た! 隊長!」
兵団の前に立つ兵士の男は、アフーンダの魔法によって全身の穴という穴から流血し、口から臓器を吐き出した。
「うがぶおぼがええええええええええええええあhぼええええええええええええええええええええええええ!!」
「!! 貴様ああ!」
「ばでええ……」
「フン、無駄だ……さっさと死ねば楽になれるものを……」
死に掛けの隊長は、怒りに任せて斬り掛ろうとする兵士を止め、アフーンダはその行動を見て失笑する。
「うおおおおおおおおおおおおおおお!! きゅるううううううううううう!! 俺の中に……いや俺の中の聖女様の魔力がああああああ!! きゅうるううううううう!! しゅごいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!! うほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「!! 馬鹿な……何だこれは!!」
隊長の体は光輝き始め、そのまま流血した血が戻り、臓物も体の中に入り込んでいった。
「ははははは!! さあ! もっとだ! もっと攻撃してこい! その度に私は聖女様の魔力を感じる事が出来る!! 貴様が戦意喪失するまで攻撃すると良いい!!」
「俺もだ! 俺も攻撃しろおお!!」
「隊長だけ狡いです! 俺だって聖女様の魔力を感じたい良い良い!!」
「はあはあ、聖女様の魔力……俺達の中でえええ……ああああ! 芯から喜びがああああ!!」
兵士達は、隊長の長回復を見て喜び悶えていた。
「気持ち悪うう!!」
アフーンダは、余りにも異常は兵士達に対して、ドン引きする。
「何だ来ないのか? ならば聖女様から貰った聖魔力攻撃を喰らえええええええええ! 正義!」
「正義!」
『正義!! 執行!!』
「執行!」
「執行!」
そして、騎士達と魔導兵団、そして兵士達に攻撃し始める。
「ぐがああ! がああ! ぎい! いぎいい! ばあはがああああ!」
アフーンダは、とっくに枯れたはずの涙が溢れるような感覚に襲われる。
「ははははは!! この程度で良いだろ! この後は! ああ! あああああ! 聖女様の! 浄化を見られりゅうううう!」
「聖女様万歳! そしてくらえ!」
「知実様の聖魔力の最大室力! これが俺達神に祈る者達! 人間達の! 神から与えられ、選ばれた人間の力だああああああああああ!!」
アフーンダに、兵士達は剣を抜いて突撃しようとした。
しかし、突如足を止めた。
「聖女様……ああ! 聖女様が現れた!」
「自らこの四天王を倒すと! 何と神々しく素晴らしい方だ!」
すると、一人の少女がアフーンダの目の前に現れる。
「なんだ……何なんだ貴様はあ……一体何者だああ」
「私は……知実……この世界の召喚に応じて救う事を目的とした聖女です」
「聖女? 聖女だと! あの女共が崇める職業か? っけ! 下らねえ! そんな程度で俺は……」
「セイクリッドピュアケイション!」
「ああ……ああああ……あyがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
アフーンダは、あっという間に浄化された。
「流石は聖女様だああ! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』
皆、大声で笑い勝利の為の祝勝会を開いて楽しんだ。