表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
301/474

記録291『猫パンチ』

「これはカンジダの分!!」

「ううぐうううううううう!!」


血を吐き散らしながらボロボロになっていく神。

最早無抵抗で、イネの攻撃を受けざる負えないぐらいの状態であった。


「ぐぞおお……こんなああでいどおでえええええ」

「A・B型ウイルスの分!! 両方くらええええええええええええええええええええええええ!!」


イネは、両手で拳を左右から挟む様にパンチを繰り出す。

元来、そんな力の入らない方法を取れば、威力すら落ちる。

しかし、イネの本領は猫パンチである。

ネコの行う猫パンチは、基本撫でる程度ではある。

しかし、それはじゃれたり遊び半分だった時の話であり、元来攻撃の為の猫パンチは、小鳥や鼠等の小動物を気絶させるほどの威力を持っている。

現在、イネの拳には、怒りと悲しみ、そして性病達の想いが乗っている。

少年漫画でも、大した戦闘力を持っていない主人公が突如怒りによって目醒め、そして強力な拳を振るい相手を倒す事が出来たり、倒せなくとも相当なダメージを負わせる事が出来る。


イネもその理論が、全く関係ないとは言えなかった。


生き物の想いが強ければ強い程、散ったの者想いを乗せた拳には魂が宿り、その分力が増すといった現象が起こりやすい。

いわば、イネの猫パンチは、神を殺す為に向ける、興奮、攻撃による猫パンチであり、しかもそれを挟む様に行う事で、威力を閉じ込めようとしていた。


「不味い! 不味い不味い不味い不味いいいいい! こんなのを喰らえば! 私ですらとんでもない事にいいい!! 早く! はやくなんとk……gぶああああgぶあああgぶああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


言っている間に、神の頬は両猫パンチによって挟まれた状態で喰らってしまった。

威力が閉じ込められ、右にも左にも逃げる事が出来ず、神の歯はボロボロにヒビが入り崩れた。


「がばばgばgばああああああああああああああああああああ!」

「はあはあはあ」

「ごbbっばあああ!! べいどおふぁえれえええええええええ! ばげるがあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


そして、神は悲鳴を上げながらその場で倒れた。


「ばがなあああ……こんばああああ……ごんばあああああ」

「はあはあはあ……うう!!」


しかし、イネも限界であったのかその場に倒れ込む。


「僕には、仲間がいた……皆が居た……勝ったよ」


そして、亜空間は消えて行く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] イイハナシカナー?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ