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記録290『皆の力!』

「ふはははははは!! 貴様如き亜空間なんぞ! 性剣伝説なんぞ! 全く下らん! 本物の神という力の全てを見せつけてやる! これぞ正義! これぞ正しき道! これぞ世界の在り方だアアああああああああああああ!」


神は、高笑いしながらイネの動かなくなった体を踏みつけていた。


「ああば……あばば」

「あ?」


神は、少しイネが動いたように見えた。


「フン、そんなはずはないか……なんせ生き物は首を切れば簡単に死ぬ……所詮は紛い物の神……そんな都合の良い展開なんぞ……」


しかし、イネの腕はしっかりと動いて神の鳩尾を狙って飛び掛かった。


「これはクラミジアの分!!」

「がはあああああああああああ!!」


神は、イネの腕が直撃して血を吐く。


「馬鹿な……一瞬遅れたとはいえ……動いた……なぜええ」

「簡単だ……性感染」

「!! 何だと……勇者と私の聖なる力でそんなのは浄化……」

「出来る訳ないだろ……性感染症ウイルスや細菌だって進化している……そんなに何度も聖魔力を受ければ耐性だって付く……神であるお前が本気でやれば消せるだろうが……」

「!! クラミジアア!!」

「それだけだと思っているのか?」


神の体の中のクラミジアが無理矢理浄化されるが、それでも神は動く事が出来なかった。


「何故だああ! 何故! んああぜえなああぜえなああぜえうぇえええええ!!」

「分かるわけがない……僕と性病達の絆を……お前なんかが分かるわけがない!!」

「黙れええええええええええええええええ! 穢れし分際があああアアアアアアア!! 貴様等のような薄汚い生き物にいいいいいいいい!!」


神は癇癪を起しながら、無理矢理体を動かそうとする。


「ううざああああがあああああああああああ!! どうして動かぬ! 他の性病だとおおおおおおおおお!!」

「ふーん……知らないんだああ……もしかして下々の病気の事なんて興味なかったの? 今まで散々人々を救うみたいなことを吹聴しておきながら……それなのに、人が真に困っている病気に関しては名前さえ知らないんだああ……フーン……なら僕は行かせて貰うよ……」

「!!」

「淋菌の分!!」

「gばあああああ!!」


神は、血を吐き出しながらその場に倒れる。


「馬鹿な馬鹿な馬鹿なあああ!! ここは私の世界! 正義執行亜空間! 正義の為の世界! それをおお! それなのにいいいい!! 貴様一体何を……」

「これは!  ヘルペスウイルスの分!!」

「gっばあああああああああああああ!!」

「分からないのか……ならよく周りを見てみるんだな!!」

「!? 何だこれは……一体なんだあああ!!」


正義執行亜空間の中に、イネの亜空間が混じっていた。


「同じ神なんだ……この技はロキから学んだ……ならば僕の亜空間の作りも君と少し似ている部分がある! その中にちゃっかりと入れ込ませて貰った! お前がすぐに分からない様に! お前がすぐに気付けない様に!!」

「馬鹿な! フン! 愚策だあ!  貴様の世界なんぞいますぐ消して!!」

「ヒトパピローマウイルスの分!!」

「ばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


しかし、いくら消したと思っても、イネの攻撃は続いていた。

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