記録286『皆! 来てくれたんだね!』
イネは、拳を握り神の顔面をぶん殴る。
「っぐ!! このおお!」
当然、神もイネの顔面を殴り返す。
「ぐべええ!! ふッ! へっちゃらだよ」
イネは、鼻に溜まった血を息で吹き出す。
「さてと……ここからどうなるのやら」
プランを抱えて惑は、取り敢えず左腕を止血し、観戦モードの入る。
「おいおい、無理するなよ……お前フラフラじゃん」
「フン、こんな程度……」
二人は、当然のように強がる。
神は、自身の力を使ってイネを殺そうとする。
「フン!」
当然、イネは自身の神キメラとしての力を利用して全てを相殺する。
「たかが神キメラのくせして! どうしてその技が使える!!」
「簡単じゃないか……君のそれは別に奇跡でも何でもない、君は空気の力を利用しているよね……僕の目には分かるよ」
「何! 馬鹿な! どうしてそんなことを!」
「惑から聞いたよ……ロキの父親はファールバウティ……土星という意味であり、土星は巨大なガス惑星だと言われているって……そしてそれをヒントに僕は君を良く目と感覚と触覚で見ていた……そして君は空気の流れを変えて温度を変化させることで目の錯覚をさせたり刃にして切裂いたり、引火させて爆発されたりする……惑の手を爆発させたのは腕の空気を膨張させただけなんでしょ? シターギガを倒したのも目の錯覚で下着を男物に見せていただけ……それ以上は有志だって見ていないから後で戻っても誰も気付かない」
「!!」
イネの言葉が図星なのか、ギョッとした目でイネを睨む。
「あははははは!! 理屈が分かれば簡単だよ! 僕の扱う能力で相殺すればいい!!」
「フン! それはどうかな」
「町の爆発の様に町全体をガスで包んだように……僕も包む気? 臭いで分かるよ? いけえ!! 精〇!! ガスのにおいをイカ臭く変えてしまえ!!」
「!!」
「ははあははははは!! ガスをイカ臭さで掻き消せば! 例えどれだけガスを蔓延させても僕には意味がない!! 他の空気でその臭いを僕の精臭が脱臭しているのさ!!」
「はあ! ……意味が分からない……脱臭だと……」
「ああ、僕の精液はその臭いで君のガスを抜き取り除去しているのさ! 相手が悪かったなアあ!!」
イネは、大笑いしながらアソコを扱いていた。
「フン! ならば簡単な話だ! 貴様が抜けなくなるまで攻撃すればいい!!」
「っく!! ううううう!」
当然、イネも流石に苦しくなったその時であった。
「ぱぱあああああああああああああああああああ!」
「お父様あああああああああああああ!!」
「!! 来てくれたか! 我が子供達よ!」




