記録273『俺に従えば全て上手くいく!』
有志が、愛を教えようとすればするほど、ファリルナは拒絶していた。
ファリルナは、有志を睨み付ける。
「何だその目は!! その目はあああああああアアアアアアア!! 俺が! 俺が全て正せる! 俺に従えば全ての人が幸せになるんだあああ! それなのに! どうしてそれを拒むんだ! おかしいだろ!」
「いやあああああああああああああああああ!!」
アワホとバワカは何とか立ち上がった。
「まだやれるか……」
「ああ、俺を何年見てんだよ!」
「そうだな……行くぞ!」
そして、武器を取り、天山有志に立ち向かった。
「止めろおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ファリルナを放せええええええええええええええええ!!」
「黙れええええええええええええええ! このゴミ共がああ! ファリルナをこれ以上苦しめるなああああああああああ! 悪魔共めええええええええええ!!」
絶叫しながら襲い掛かる二人を悪人として認識し、有志は聖剣の聖魔法を発動させた。
「プラン」
「あいあーい! 美味しそう……ぐしゃああああああああああああああああ!!」
プランは、二人のサポートの為、つるを伸ばした。
そして、聖剣を纏わりつかせて聖魔力を吸い始める。
「っぐ!! セイクリッドインパクトが……発動しない」
『有志!!』
「お前を殺し切れなくても……弱体化と力を吸って攻撃を防ぐ事は簡単だ……後はお前を殺す事なんだが……今何とか開発中だよ……」
その言葉に、有志は怒りを覚える。
「貴様ああ! 神に力をおおお! 俺の選ばれた力をおおおお!! よくもおおおお!! 許される事じゃないんだぞおおおお!」
『その通りだ! 西院円惑のする事は許されない! まさに外道である! こんな奴を許せるわけがない!! 絶対に滅ぼさなければ!!』
神の言葉に有志は頷く。
「ふーん……それが神の言葉か……」
『!! 何! 聞こえているのか!』
神は、有志にしか聞こえない様に語り掛けていたのにも関わらず、惑にもその言葉が漏れていた。
「おいおい、ロキと知り合ったのは知ってるだろ? それなのに自分の声が聞こえていないと考えるのは明らかに浅はかだよ? なあエレンちゃん」
「この調子だと結構早めに殺せそうですね……もしかしてイネさんでも殺せます?」
「僕は神キメラの称号を得ているから一応は出来るかもだけど……でもエレンちゃん自身が殺した方が良いんじゃない?」
「そうね……やっぱり復讐は自分でしないと意味が無いわ……今までは誰かが殺せばッて思っていたけど……私も復讐するなら自分の手でする覚悟を持たないと」