記録261『有志……また何かやっちゃった』
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「……」
ライアンは、そのまま聖剣で首を斬られた。
と同時に、亜空間はそのまま割れる様に消えた。
「え……なんで? レイシャは……」
有志は、レイシャが戻ってこない事に困惑する。
「あーあ……有志……やっちゃったね……」
「は?」
惑は、呆れるような目で有志を見る。
「ライアンを殺したらレイシャが帰って来ないのは当たり前じゃないか」
「は! どういう事だ! ふざけるな!」
「いや……まあイネやロキならともかく……ライアンは亜空間をちゃんと扱えてない……そもそもこの亜空間は結界というよりこの世界とは別に自分の世界を魔力で作り上げて包み込む感じで作っているんだけど……結局のところその亜空間は別世界を作っているからこの世界とは違っているんだ……僕も君もこの世界から元の世界から好きに戻れるわけではないでしょ?」
「それがどうした! そんな事が何の関係が……」
有志は、未だに分かっていない様子で怒りをぶつける。
「まあ簡単に言えば亜空間を作り出すライアンに亜空間を完全に使え熟せないのに対して突然別世界との通信を切ってしまったら不具合が起こる……つまりゲームのセーブデータも電源を無理矢理抜いてしまえば不具合でセーブデータが消えるだろ? その亜空間も突然通信元を切られればその亜空間自体が包み込んだもの全てが消えてしまうんだ……レイシャも今ので存在事消えたと思うよ? さすがに……」
「ふ! ふざけるな! どうしてそんな! 馬鹿な! レイシャが消える訳! レイシャは帰ってくると言ったんだ! 俺が信じないでどう……」
「惑? 一つ聞きたいんだけど?」
「うん?」
エレンは、怪訝そうな表情で惑に聞いた。
「さっきから言っているレイシャって誰?」
「あれ? おお! まさか……エレンもレイシャを忘れた?」
イネは、少し
驚きながら聞く。
「だからレイシャって誰ですか!? 全然知らない人なんですけど!」
「プランも分からない……誰?」
その言葉を聞いて、有志は青ざめる。
「だから言ったでしょ? そんな事すればどうなるかもう少し考えながら行動しないと本当に痛い目みるよ?」
「だ……だ……黙れええええええええええええええええええええええええええええええええ! お前が! お前がわるいんだあああああああああああああああああ」
悲鳴を上げる様に喚き散らす。
「待ってください! 有志! どうしたのですか! 一体レイシャとは誰なのですか! お願いですから落ち着いてください!」
「嘘だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
シャイニャスすらも、レイシャの存在を忘れていた。
レイシャは、亜空間事存在が消えた。