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記録256『王として……そして母となった世界を』

ライアンが、子を産んだことによりすっかり母親のように子供をあやしていた。


「さてと、惑……どうするの? レイシャを倒すのにライアンさんに任せようって言ってましたけど」

「まさかイネがあんなに才能を開花させるとは思わなかったしね」


少し悩みながら思考する。


「はてさて……どうすれば一体どうすればいいか……」


するとライアンは、赤ん坊を抱えながら惑の前に現れる。


「大丈夫です……私はちゃんとレイシャを倒して奴を苦しめます」

「? 何か良く分からないけど……どうして君はそこまで戦ってくれるんだい? 大切な子が出来ても尚?」


惑は、興味本位で聞いた。


「子供が出来たからこそです……あれが居たらこの世界は好き放題……生まれたのは女の子……奴が私の娘に手を出すのではないか……この戦いにおいて私の役目がどれ程重要かを再認識したのよ」

「?? あれ? 俺じゃなくな……まあいいや! じゃあよろしくって言いたいけど……君の場合は結局イネの亜空間に巻き込まれて攻略が出来なかったよね?」

「ああ……そうだけど……イネが僕に仮で亜空間能力を作ってくれたんだよ」

「え? どういう事? ちょっとイネエ! 来てくれる! 僕に教えてない事を教えてえ!」


惑は、整理したいのかイネを大声で呼ぶ。


「呼んだ?」

「よんだよ……で? どういうこと? 僕は最近君自身のステータスに亜空間の能力が入ってるのはロキから聞いたけど……」


惑は、イネの能力を


Name:イネ

HP:400000、MP:400000、攻撃力:600000、防御力:600000、スピード:6000000、知力:1000、魔法:なし、スキル:瞬発、動体視力、聴覚鋭敏、嗅覚鋭敏、獣化、性別転換、弱点視認、2倍発情、人格交換、弱点ダメージ向上、変幻自在、亜空間作成、夫婦共有、遺伝、種族:キメラ神と記載されていた。


「?? 何か凄いのが記載されている……どういう事?」

「僕が至ったのは惑も知ってるでしょ? だからこそのレベルアップだよ……僕は今聖剣すらも超えられる気がする……でもエレンちゃんが殺したいという気持ちもわかる……だから僕に聖剣や他は任せて欲しいんだ……その為の準備だよ」


その言葉を聞いて惑は、首を傾げる。


「それは良いんだけど……夫婦共有って言うのはどういう能力だい?」

「そうだね……仮に僕の能力を扱う事が出来るんだけど……それでも自由自在ではない……条件付きで能力を扱う事が出来るんだ」

「亜空間の場合は?」

「簡単に言えば、亜空間を作り出す事は出来るけど自身も亜空間が安定するまでは演技に徹しないといけない……そして安定後は外にも出れるがそこで自身が殺されるとロキの場合は自動的に排出されるけどそれが出来ないって感じかな? 僕はロキと同じ領域に立ちかけているから感覚で死んでも出来るけど……」


その言葉を聞いて、惑は少し興奮する。


「へえ! 凄いなそれ!! 中途半端ではあるがレイシャを殺るにはそっちの方が良い! まあなら人質に取るのもいいかもね!」


惑は、本気で勝つ気でエレンとの作戦を考える。


「いいね! ついでに良い?」


ロキは、その間に割って入った。


「? 良いけどどうしたの?」

「簡単だよ……エレンちゃんもプランちゃんも惑も……俺のパパの能力でステータスが上がってないんじゃないか? イネはさっきので防波堤を突き破った感じだけど……君達の場合は僕の能力で少しはマシになると思うけど?」

「?? どういう事です! そんな! 成長出来ていないなんて!」


エレンは、今までの事を努力してきたにも関わらず、そんなハンデを背負わされていたことに驚いた。


「ああ、知ってたよ」

「惑! どういう事! 今までの事は無駄だったの!」

「無駄じゃない……そもそもレベルなんて神が作ったシステムの可能性が高い……そんなものに依存し続けるのは明らかに不味い……相手の思う壺だ……ならばこの程度であれば容易く殺せると思える程の能力だけで思考やインスピレーションを尖らせることで確実なっ殺しを実現する方が希望がある……言わなかったのはそもそも僕にとって本当はどうでも良い事だ……だけど……スキル自体がなくなると思ったんだけど……それは抑えれたみたいで良かったよ」

「ああ、惑が神への信仰を薄めた効力でもあるね」


信仰そのものが力となる神にとって、人の成長を止めるにはそれなりの信仰の力が必要であった。

その為、惑達の能力は完全に消される事はなかった。


「じゃあ……私達は成長はないけど低下する事もないと?」

「まあいいじゃないか! ハンデが欲しいんだって! 可哀そうだしこっちが我慢してやろうぜ! エレンちゃん!」

「!! うん……そうだね」


エレンの目は少し燃えていた。

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