記録254『イネ in the 亜空間:約束』
怒られたら書き直す
「な! 何だここは!」
「知らない……ここは……一体……」
「ロキの亜空間の中にいたはずじゃ……」
「私達は……一体……そもそも亜空間? 何の話を……」
ライアンは、理解出来ない表情で辺りを見渡し、有志達は理解出来ないのか頭を悩ませる。
「ようこそ……僕の亜空間……君達が僕のトランス兵の心を上書きしたように……ロキの亜空間を上書きした……性剣伝説物語へ!」
「は?」
「流石です……追い詰められたことによって……素晴らしい才能を開花させた!」
アルマダは、感涙しながらイネを見る。
「僕は悟った……至ったという事だ……」
皆は、イネの言葉が理解出来なかった。
しかし、奇跡だけは目の当たりした。
「な! 俺の……俺の聖剣が……何かに共鳴している……俺以外に……そうかミーシャ! 君と共鳴している! 君も俺と同じく選ばれたんだね!」
有志は、嬉しそうにしながらイネを見る。
しかし、イネは見下すように有志を見る。
「フン……愚者め……貴様は誰に向かって口を聞いている……妄想癖が……」
「ミーシャ……何を言っているんだ?」
「っは! そうだったな! 貴様はロキが作った記憶の存在だろ? ならばただの愚靴か……ただの記憶的ルールによって作り上げられ、そしてその通りにしか動けないゴミ」
イネは、王というより何かそれより上の存在として彼等を見ていた。
「おい、イネ……貴様は惑すらもそういうふうに見るのか?」
「惑は別だ……奴は僕を作り上げた作成者だ……別に特別扱いしているわけではないが……僕を形成する存在としてのメンテナンスする義務がある……その為に惑は必要だ……その為に僕もそれなりの態度を取る……そして……エレンちゃんやプランちゃんも僕の仲間であり楽しませる者達だ……」
嬉しそうにしながらイネは、微笑むがそれと同時に欲望の笑みを浮かべる。
「さあ……話だ……君達との話だ……僕は選ばれたんじゃなく至ったと言ったろう? それを理解出来ないなんて……なんて頭の悪い奴だ……だが……分からないのも無理はない……貴様とは違うのだから……僕には惑の知識やインスピレーションの訓練……云わば感覚を鍛えてきたんだ……それを利用すればロキのように亜空間を作る事なんて簡単だ……そしてそれは自分なりに真理に気付く必要がある……そして僕は気付けた……性をし続けることと、そして考え続ける事によって……惑は説明してくれた……出産は禁断の実を食べたイブに課せられた罪だと……だがそれにも関わらず罪を背負ったのは人間だけか? 否……他の動物達も全てが出産し、苦しむ……卵を産むときだって血が出たりする……それって同じ苦痛じゃないのか? 否! そここそが否なのだ! 僕は理解出来た! 神は苦痛という罪を与えると言ってはいたが……必ずしもそれらは答えという訳ではない! 何故なら神とて子を産み、出産する! それを人間にも与えられ、動物にも与えられた! それはある意味で新たなるステップを踏めたに過ぎない! それこそ性! そして興奮が共に高まる事で卵子は精子を吸い上げ! 精子は卵子に向かう! 互いに性を思いやり! 性を慈しみ! 性を喜ぶ事こそが大切なんだ! そして! その聖剣は! 僕の性剣と共鳴している! それは聖剣が君を認めた事にしているのとは違い! 僕に対して同等の者と扱っているからさ!」
意味の分からない説明に、周りの者達全員がキョトンとする。
有志は、悔しそうにする。
「それもこれも……その惑って奴が……君を操り愚靴にするなんて……ゆる……」
「さてえ! 君達には僕の聖剣によって子供を孕んでもらう!!」
「いや! 一体何を言っている! そんなの無理に決まってるだろ! 男だっているんだぞ!」
「貴様は……僕が何も考えずに男と交配していたといつから勘違いしていた?」
「は?」
イネは、自信満々に自身の聖剣を向ける。
アルマダは、その姿を見て手を組みながら祈る様に呟く。
「おっ勃つあの子のナニこそは、〇、子〇頸〇、卵〇を通じ透明〇に散ってゆく精〇達が今際の際に懐く、哀しくも尊き受〇、その生命力を誇りと掲げその卵〇を貫けと糾し、いま精〇の核は高らかに卵〇の核と手を取る受精に誕生を謳う……其れは……」
「約束された絶頂! エクスタシイイイ!! カリバアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
イネの性剣から発せられた光は、分散しながら襲い掛かり、そこにいた者達の穴という穴に入り込んでいく。
「ひぎいいいいいいいい!!」
「おほおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「うほおおおおおおおおお!!」
「ぐわわあああ!!」
「なんだ……これはなあああああ!」
有志もその仲間も、分け隔てなく。
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その姿を亜空間外から観察していたエレンはそう感想を残した。
「……汚ない絵ずら……」




