表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
261/474

記録253『ライアン in the 亜空間:上書き』

イネの才能炸裂、果たしてどうなるやら

「皆の者! 行くぞおお! 今ならマッドハッターが革命軍有志の相手をしている! 今の間にイネ政権を追い詰めるぞおお!」

「おおおお!」

「貴方思い出して! 私との壮絶なプレイの日々を!」

「ああ……ああ! あああああああああああああああああ! っは! 私は何を! 確か……イネ様にナニをナニされて……」

「思い出して! ナニをナニするのは私の役目でしょ!」

「!! そうだ……」

「ジョニファー! 俺だ! お前の穴は俺の竿の為にあるんだろ!!」

「うう! は!」


トランス兵達は、次々と性の思い出を刺激して、正気に戻す。


「馬鹿な……僕の……国が……僕だけの国が……」

「もう終わりですね……イネ……貴方の政権も……貴方の時代も……この亜空間の中での夢は……」

「そんな……」


イネは絶望し、その場で膝を付く。


「イネちゃん……糞! ライアン! これが貴様のやり方か!」

「よそ見をしても良いんですか?」

「っぐ!」

「有志! この人達は私達で対応します! 有志はマッドハッターを説得し続けて!」

「私達が相手をする」

「負けないよ!」

「覚悟して!」


シャイニャス、レイシャ、レティリア、テュリアメルが、ライアンと国民を相手どろうとした。



イネは、生気のない目でそれらを眺める。


----------------------------------------------------------------------------------------


(僕は何を間違えた……この世界に僕は僕の為のワンダーランドを作ろうとした……その為に必要な演技をしてこの亜空間を対応した……惑が言う様に僕は感覚を使えばすぐに対応する事が出来る……でもこれは……いや……僕は感覚によって早く対応出来ただけど……それらは別に僕じゃなくても可能だ……そうか……感覚で覚えれば努力して覚えるというやり方が分からない……だから無駄に思えてしまう……僕はその努力する人間達に負けたんだ……でもどうすれば……この先僕には本当に未来が待っていないのか……一体どうすればよかったんだ……僕は……僕は……)


イネは、悩んだ。

心の絶望の中、状況を否定したくて仕方なかった。

しかし、既に国を取られ、国民を性的洗脳するのは、まず難しい。

その状況下の中、惑の言葉を思い出した。


『僕はね、インスピレーションを大切にしているんだ! そうすれば新たな発見や新たな発想が生まれる、それはとても素晴らしい、だって科学には! 作るにはその発想力こそが重要なカギになる!』

(そうだ……発想……僕の発想は感覚と合わす事が出来るか? だけど勇者はどうする……僕はアイツが生理的に無理だ……そんな状態で一体何をしようって言うんだ……)


イネは、どうすればいいかを考えに考える。

そんな時、自身に天啓が降りた。


「僕は……ただ性的欲求発散の為にしてたのか? いや……違う……僕は人間は混ざっているが根幹は生殖行為だ……それに好き嫌いが必要か? あの時は有志の性発散と惑から頼まれた種回収が目的だった……だが僕自身の目的は違う……僕自身の目的は確実に生殖行為だ……子供を作りそれを生み出す……云わば創造だ……」


そう、イネはそもそも死に掛けた犬と猫、そして繁殖能力の高い害虫や害獣の魂から作られたもの。

そこにふしだらな人間が合わさり性的な悦びを追加しただけである。


「そうだ! 僕は! 僕のすべきことは……それだけじゃない! インスピレーションを働かせろ! 他の見落としている事があるか! そうだ! 惑は生殖についてこうも言っていた! 僕自身の欲望の解釈を広げろ! そして僕自身の世界を作り上げろ!!」

「?? イネ?」


アルマダは、少し怪訝な表情でイネを見る。


「上書き……」

『!!!』


そこにいる者皆が、イネを見る。


「ヤバ!! チェシャ猫!」

「あいあい、君は助けて上げるよ……勇者を殺すその日まで……そういう契約だ……白兎」

「あいあい! 遅刻回避! 時間停止!!」


時が止まり、そしてチェシャ猫は、マッドハッターの頭の上に乗った。


「可能性2、緊急脱出」


その場から、チェシャ猫こと惑、白兎ことプラン、マッドハッターことエレンは亜空間内から緊急脱出した。

そして、時は動き出す。


『亜空間展開!! 性剣伝説!!』


イネから溢れだる様に広がる亜空間に、その場にいた者達全員が飲み込まれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ