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記録244『竜人の誕生』

「あら……早かったわね……でもちょっと遅かったわ」

『貴様……彼女達は何処だ? ロキは何処だ! この先か?』

「さあ? どうかしら? 確かめてみれば? ぐぐ!」


ビーグは、神を煽っていると足が潰れた。


「まあせっかちですね……早漏は嫌われますよ?」

『!! 貴様……!!』


神は怒りに染まり、全力でビーグを殺し尽くした。

ビーグは、その場から消えた。


『見つけてやるぞ……そして彼女達の仇は討つ……待っていろロキ!! お前だけはこの私が許さない!!』


そして、神はロキの後を追った。


---------------------------------------------------------------


「うう……うううう……」

「スモルバス……」

「大丈夫よ……皆私が守るから」


スモルバスは、デカパの残骸を手に抱えながら子供達と逃げた。


「この先って竜がいるみたいだね……そこまで行こうか?」


ロキは、嗤いながらスモルバスに提案した。


「竜の所に? でもどうして?」

「少し試したいんだ」

「??」


スモルバスは、疑問に思いながらもロキの提案に乗った。


そして、竜の近くまで行くと、一匹の竜が眠っていた。


「ぐー……ぐー……」


今は睡眠なのか、竜は熟睡していた。


「ここでデカパを竜と融合させるか……それともスモルバスが竜と融合するか……どちらかになる」

「どういう事?」

「これ程バラバラになっていたら寧ろ今生きているのが不思議なくらいなんだ……でもそれを治すには大量の魔力が必要……だけどそれを僕や皆から搔き集めても絶対に足りない……ならどうするか? 簡単! 竜の魔力を利用すれば余裕なんだ! だけど竜が同意すれば可能だけどするわけがない……」

「だから竜自体と融合する事で魔力そのものを使う事に対して疑問に思わない様に融合してしまえば」

「回復する……まあおすすめはスモルバスかな? だってスモルバスは今意識があるしデカパちゃんの場合は確実に意識が弱いから竜に精神を乗っ取られる……それに僕の恩恵もあるから竜よりアドバンテージがある……どうする?」


当然、スモルバスの決断は早かった。


「融合します……それでこの子が救われるなら」

「いやだ! スモルバス!」

「ずっと一緒に居たいよ! デカパちゃんだってそうだよ!」

「こんなのデカパちゃんだって喜ばないよ!」


必死に止めようとする子供達に、スモルバスは答える。


「私達の村の掟を忘れた?」

「!! 確かに……そうだけど」

「でも……ううん……何でもない」

「そうよ、それに私が精神を失うとは限らないわ……ロキ君の言う通り私にはアドバンテージがある……ならこのまま融合する事の方が正しい……」

「流石! 人間は素晴らしいね! 僕も嬉しいよ!」


ロキは、さっそく準備に取り掛かった。


---------------------------------------------------------------


そして、スモルバスはロキの融合によって竜人へと至った。

当然、デカパは救われた。


「さてと、子供達は少しの間結界に入れて守ろう……ここなら僕の想像する食事が与えられて神様の感知もしにくくなる」

「私はどうなるの?」

「竜として……人として生きる……それに僕の力の大きくなる能力は強制的に解けた……竜人へと融合する事で全てがカンストしたんだよ……なら竜としてどう生きるかを感が様」

「……ねえ……ロキ君……貴方って子供だけど大人の様に作れるんじゃない?」

「?? ああ! そういう事? 良いよ! 僕で良ければ」


その言葉を聞いて、スモルバスは少し照れながら提案を受け入れたロキを優しく包み込んだ。


---------------------------------------------------------------


「まあここまでが僕が竜人を生み出したおっぱい村の真実だよ」

「ほう、なかなか興味深い事が聞けたよ……ありがとうロキ君……で? 亜空間というのはどういうのかな?」

「?? ああ! 亜空間ね! 神との戦いはそこまで難しい話じゃないから流すけど……まあスモルバスが子供達を亜空間に逃がすまで時間稼ぎに神の信徒を殺しまくったんだよ……まあ簡単に言えば討伐されただけだ……さっき話したパパがおっぱい村の住人を殺したように……で僕とスモルバスの子が竜人として生きて、肉食竜として生きたけど大半が草食竜として変えられて戦いは負けた……亜空間を覚えたいの?」


惑は、ほくそ笑みながらライアンを呼ぶ。


「ああ……この人に教えて実験したい事がある……」

「ほう……面白そうな事を考えているね……乗った!!」


楽しそうにしながらロキは、惑の案に乗った。


「さてと、面白そうな事が出来そうだ……」

「俺はどうすればいいんだ……西院円惑……」

「簡単だ……今から亜空間を覚えて貰う」

「その為に僕の亜空間で7日間生き残れ」

「は?」


少し理解出来ないのか、首を傾げる。


「さ! はじめ!」

「ちょ!」


問答無用で、ライアンは結界に突っ込まれた。

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[良い点] 仇ってお前やんwww
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