記録240『象徴』
「フー、取り敢えず大体大きくなったね……」
「このまま胸だけが大きくなれば不格好になりますし……ここから体を大きくしましょう」
「でも分っていると思うけど」
「ええ、村の皆も理解してくれたわ」
スモルバスの後ろには、沢山の村の女性や女子達が集まっており、決意の表情でロキと向き合っていた。
「スモルバスが決めた事なら私達は反対しないわ」
「そうね……ロキ君のお陰で私達がどれだけスモルバスを苦しめていたのか分かったわ……」
「そんなビーグ……私が勝手に皆と同じく笑えない事にコンプレックスを抱いていただけです……」
しかし、村の住人は首を振る。
「ううん……男共が私達だけに好意を寄せているのにスモルバスは使いっ走りにされてきた事をを考えれば理解出来たはずです……なのに私達は男達の花嫁修業だという言葉に騙されて……」
「私達も……配慮に欠けていました……いつもいつ大きくなるのって聞いてごめんなさい」
「いいのよ……誰もが持つ疑問だわ」
スモルバスは、皆に、子供達にお辞儀をしながらお礼を言った。
「ありがとう……私の事で付き合ってくれて」
「仲間であり住人でしょ! 皆で楽しく過ごす事が村の掟なんだから!」
ビーグや村長などは嬉しそうにしながら頭を撫でていた。
「じゃあ行くよ!」
「うん……おねがい」
スモルバスは、覚悟を決めて、ロキはスモルバスに体を大きくする恩恵を与えた。
---------------------------------------------------------------
神界では、今ロキの父が復帰し、新たな神界ルールによって、暴露祭りについては無くなり、更に様々な世界の内、ロキの堕とされた世界はロキの父が管理する事となった。
「ふ、今日も世界は平和だ」
「あはああん!」
「もっとおおお! もとおおおおおお!!」
最も、ロキの父は、ほとんど世界を監視しておらず、女といつものように遊び惚けている。
しかし、事態は急変した。
「なんだ! 俺の力が突如弱まった!」
神の力は、神界、人間界の二つの信仰によって得ている。
神から尊敬されれば、その尊敬の念も力になり、人間から信仰を受ければそれも力に変換できる。
しかし、そのうちの人間の方の信仰が突如として小さくなった。
「何が! 何が起こっている!!」
「どうしたのおお?」
「うるさあああい! どけえええ!」
「うgば!」
一人の女性は、父親の神の拳によって顔面が消える。
「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!」
悲鳴を上げても、無視して、父親は世界の様子を見る。
すると、驚愕の光景がそこにはあった。
「ばかな! そんな!」
「おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい!」
沢山の民衆が、一人のタイラントの胸を見て崇めている。
「何だこれは! こんなのどうして! タイラント如きに!」
父親は、唖然としながら見ていると一つの村が、その信仰を行っていた。
「何でただの村が……貴族や王ならともかく……どうしてたかが一つの村が……しかも何故タイラントを……」
しかし、タイラントに一つの力を感じた。
「これは! 神の力!」
『さあさあ! おっぱい村のタイラント様だよお! 神の力で常に大きくなり続けます! 彼女はこの村で一番の魅力のある女性! スモルバスです!』
嬉しそうに、宣伝するのはビーグであった。
「ビーグさん! ここで実演する事こそが大切かと?」
「そうね……では」
「「むちゅ! ぶちゅ! ぷはあ……」」
『おおおおお!』
二人のレズックスを見て、男達も女達も興奮の渦に飲まれる。
「こんな愛があったのね!」
「俺も知らなかったぜ……同性でも良いんだな……」
「止めろ! そんなくだらない事は! 貴様等正気か!」
父親は、吐きそうになりながら怒声を出す。
しかし、当然耳に入らず、同性同士でおっぱじめる。
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
怒りに燃えながら、元凶を探し始める。
そして、すぐにそれは分かった。
「ははは! 凄いね! みんな幸せそうだ!」
「ロキ!!」
追い出したはずの息子が悍ましい事を行っていたのである。
「許せない! よくも人間の心を穢したな! よくも好き勝手に悍ましく実験したな! この神の面汚しめ!」
「さあ! おっぱいランド! 開演だよ!!」
「はあ!」
父の声など誰にも届かず、おっぱいランドは開園した。
「うおおおおお!」
「ぱふぱふううう!!」
「うひゃひゃひゃあああ!!」
男も女も嬉しそうにしながらおっぱいコースター、おっぱいカップ、おっぱいメテオを愉しんだ。




