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記録223『規格外の勇者』

「あ! あ! あああ!」

「有志! きっとあなたなら大丈夫! 私! 信じて……ああああ!」

「そうだ! 有志の愛なら! きっと! きっと世界は変わる! 有志が認めた者が愛を語れるようにすれば! 有志の愛で私達を導けば! う! ああ!」

「そうだよ有志! ああ! 私も! 私も有志の愛で! もっと! もっとおおおお!!」

「そうだね! 俺の愛が! 愛で女性を救い! 俺が認めた者以外の種を根絶やしにすれば! この世界はきっと良くなる! 魔王だって俺が倒してやる! 俺の愛が! 俺の行為が! 世界を救うんだあああああああああああああ!」


---------------------------------------------------------------


「????????????????????????????!!」


惑は、口を開いたままポカンとイネの繋がっているリンクを映像として見ていた。

イネは、先程まで物凄い嫌悪の表情を見せていたが、惑の困惑した顔を見てその表情も消えた。


「惑のその顔初めて見た……」

「私もです……大丈夫ですか?」


惑は、物凄く悔しそうな表情で涙を流す。


「ごめん……僕……勉強出来ない子だったのかな? 勇者の言っている意味……分かんないや……」


余りにもドラゴニクスカントリーに来ない有志に、惑は痺れを切らして5日後からずっと有志達の観察を始めていた。

しかし、ドラゴニクスカントリーまでにある国や村に入る度に、S〇Xをしている。

その為、一向にドラゴニクスカントリーへと辿り着く事はない。

最初の方は、惑も笑顔で見ていた。


「まあ、こういう事も勇者はするんだろう……一つの宗教的考えなのかもね……心理的にも彼女等のモチベーションを上げているんだろう」


そんな事を言って、納得していた。

2日目は、同じ国で装備を整えてからS〇Xをしていた。


「まあ……そうだね……うん……きっと教えを説く心理的なあれだよ」


3日目は、道具を整えてから同じ国でS〇Xをしていた。


「うん……宗教にはよくある事で同じことを言って暗示に……」


4日目……ようやく国を出てから、数Km歩いた場所に、森があった。

勇者一行は、青姦をしていた。


「うん、たまにはピクニック気分でも……罰は当たらないと思うよ」


そして、5日目~10日間は、S〇Xをしながらゆっくりと進んだ。


「……そうだね……まあ……うん……仲間意識だ!」


そろそろ、惑の言い訳のような納得も無理が出て来た。


11日目~15日目、村に着き村人の男性陣(認めた者のみ)を生かして、それ以外のいじめっ子や自堕落な者、酒飲み、空気を読めない者を殺した。

そして、仲間達は有志だけが行為をして、それ以外とは認めた男性陣と共に乱交パーティーに勤しんだ。


「??」


惑は、納得の為の言い訳をしなくなった。

それでも、まだ表情には出さないレベルには許容範囲であった。


16日目、村を出る前に他の男性陣に、村娘達と仲良くと言って出てから、村の外で別れを惜しむ村娘達と仲間と共に有志のみのハーレムS〇Xをした。


「……」


惑は、黙って観察していた。


17日目~20日目、次の国までS〇X。


21日目~25日目、国で認めた者以外は殺害し、認めた者と乱交パーティー。


26日目~29日目、国を出てからS〇Xしながら進む。


そして30日目になってやっとドラゴニクスカントリーの近くの森で、仲間達とS〇X。


「うんうん、やっとだけどもう来るだろう……さ! 作戦の準備だ!」


待ってましたと云わんばかりに、惑は嬉しそうだった。


元気を取り戻したように見えた、イネとエレンは、少し感動しながら共に準備を整えた。


そして、現在41日目である。


惑の計算上、近くに来ている以上すぐに来るだろうと考えていた。

しかし、11日間ずっと同じセリフを吐きながらこうである。


「ああ……僕は……僕はいつから……勉強が出来なくなったんだ……ああああ」


イネは、優しく惑の片を叩く。


「大丈夫……あれは勉強出来る人も分からないと思うから」

「私もそう思います……実際今までの映像を勉強の出来るイーシン様に見せて見ましょう」


そして、イーシンに見せた結果。


「??!!」


4人は、イーシンが今まで見た事のない表情をした事を忘れないだろう。


『西院円惑! 待っていろ! 俺が必ずお前を殺す!』

「じゃあさっさと来いよ……全く……」


流石に、惑もイライラし始めて来た。


「何? コイツ等何考えてんの? 何でS〇X? したいだけ?」

「うーん……私は今までS〇Xしまくっていたけど……有志のそれはちょっと違うんだよねえ……」

「どういう事? 僕に分かる様に教えて欲しいな……」


物凄い眼光で、イネを睨み付ける。


『これだけパワーを貯めた! 愛のパワーを! これなら勝てる! 皆の想いを今まで沢山貯めたんだ! まずは西院円惑!! そして魔王バファハイドだ! 俺達の愛は世界に広がった! 俺の体に! 俺自身に! 俺の正義に! これこそが! 正義だ!!』


それと同時に、有志の聖魔力がドラゴニクスカントリーにまで届くレベルで高まった。


「え! そういう事! 怖!」


惑も、ようやく有志のヤバさを感じ取れるようになった。


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「はあ……まあいいがな……」


バファハイドは、溜息を吐いた。

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