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記録212『助けて!』

アイニーとサクランは、バファハイドの元へと向かった。


「おや、イビル・マゾル様も来ていましたか」

「当然だ……アイニー殿……申し訳ございません……ソードマンハウスとマジシャンハウスの継続は難しそうです」

「うむ、まあいいだろう……あの二つはある意味では魔族適正訓練場ではある……が、それは殆ど余興に過ぎない……己の欲望と欠点に向き合う事こそが神への反逆行為の第一歩だ……何故なんだろうな……ここまで神が欠点に対して拒絶するのか……分かるか?」


その質問を受けたのは、サクラン・ドウであった。


「ソードマンハウスの3人は性欲、酒、盗み……そしてマジシャンハウスの私……妄想による強姦……それらを突き詰める事によって神にとって気に喰わない事を行い続けた、嫌がる女性、色欲の日々、酒浸り、強盗……それらは七の大罪とは違いますが罪であることには変わらない……だがあそこではそれが許された……そういえば以前の師範はそういう事はなかったのですか?」

「ええ……健全な魂に本当の強さが宿ると信じられていたみたいです……全く何時からそうなったのでしょうか? 3代前でしょうか?」

「ははは! そうだったのか……で? どんな感じであった?」


アイニーは、日記を取り出してページを捲る。


「えっと……俺達が今のソードマンハウスとマジシャンハウスを変える……でした」

「なるほどね……それで2代までは続いてしまったと……だがそのお陰でより邪悪な存在が作れた……サクラン、そいつ等の復活を急げ」

「はっ!」


そして、サクランはソードマンハウスの師範の一部を持って奥へと引っ込んだ。


「で? イビル……どうして貴様は私の復活をさせられなかった」

「も! 申し訳ございません! 法律の穴を掻い潜って何とか復活させようと」

「法律を守って出来ることなのか? 全く……いつから貴様は貴族としての生き方に拘る様になった……結局我を復活させたのはあの西院円惑と呼ばれる錬金術師だ……」

「あの……その前にロンティガにその一部を託して……」


言い訳をしようとしたイビルの首は落とされた。


「全く……そんな言い訳で我を黙らせようとは……結局あの者も我を復活まではさせようとしなかった……真に勇者を殺すための参考として我を興味本位で復活させた奴の方がまだマシだ……だが……錬金術師か……」

「嬉しそうですね」

「当たり前だ……錬金術師の召喚は人為的に作ったものだ……魔族と共だから魔人為的と言った方が良いか……」


アイニーは、少し嗤った。


「まさか……奴等もそんな事も知らずに勇者と共に彼を召喚してしまったとは……」

「まあ奴等のミスはあの者を即座に処刑にしなかった事か……」


そんな時であった。


「お? 連絡だ……以前の魔王の連絡を取る者とは……どこぞの軟弱……おいおい、噂をすればか」


魔王は、水晶に映し出した。


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有志達は、マジシャンハウスの爆破から逃げ、そして再び4人の旅に戻った。


「修行のお陰で神としての力を手に入れた……この修業は無駄ではなかった」

「ええ! 有志が強くなれる様に私も頑張ります!」

「私もだ! きっと役に立つ!」

「私もだよ!」


有志は、嬉しそうにしながら3人にキスをした。


すると、どこからか声がした。


「あの!」


そこには、何処か見た事のある顔の獣人が立っていた。


「君は……」

「イネと呼ばれるキメラ獣人の中にいた……母親となる者です……名前はまだありません」


レイシャは、顔を見て思い出した。


「そうか! シャイニャスの国を貴様等が!」


当然、怒りに燃える。

しかし、何処か覚悟をした表情で4人を見ていた。


「何かあったのかい?」


有志は、レイシャを止めて話を聞く事のした。


「お願いです! 主人と娘を止めてください! 主人もあの子もあの西院円惑と呼ばれる者に操られているのです!」

「!! やっぱりか……許せない!」


今まで、散々な目に遭ったにも関わらず、有志はすんなりと信じた。


「ごめんなさい、有志……とても信じられません……確かに今の彼女は少しちがいますが……でも止められたのではないですか?」


その言葉に、母親と名乗った獣人は首を振った。


「決定権は基本私にはありませんでした……イネが今まで人格を支配して私の体や主人を操っています……主人は娘を守る為に今も西院円惑の言いなりになっていまして……でも止めれるのは母親の私だけ! それだけは分かります! だからお願い! 何でもします! 私に出来ることならなんでも!」


必死の懇願に、レイシャは剣を首筋に当てて少し皮を斬った。


「覚悟はあるようだな……」

「当たり前です!」

「分かった……ここまでして文句を言わないのは初めてだ」

「!! そっそうですね……でも何かしようとすればその時は」

「分かっています」

「私は有志が良いならいいよ!」

「では名前を決めないとな!」


何故か、母親はそんなこんなで仲間になった。

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