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記録183『屑三剣士マスター』

「だあははははは!!」

「マジかよ!!」

「すげえぜえ!!」


パパンカツ、ランクゴ、シターギガは、酒盛りをしながら大笑いしている。

現在、その3人がソードマンハウスの師範として拠点を構えている。


「屑三剣士!! 仕事だ!」

「ああ!」

「分かった分かった」

「仕方ねえ!」


屑三剣士と呼ばれる程の屑っぷり、だがソードマンハウスの中でも冒険者や騎士達の中でもその実力は指折りであった。


「今のお前等では確実に勝てない……奴等の強みが分かっても絶対にな……覚醒的な学びを得るか、それともズルをするかだ」


ロンティガは、有志達に向かって伝えた後そこから再び、旅立つ。


「糞……どうしてあんな屑達が強い……正義があんな屑に負けていいはずがない……きっと奴等はチートを使っているに違いない!」

「チート……確か前に不正行為をしているんだっけか?」

「ああ、きっと神なんかじゃない……奴等は悪魔の力を借りている! でないと筋が通らない!!」

「!! 確かに……それならあの強さも納得だ……有志に買っている時点で怪しいとは思っていたが……」


その言葉を聞いて、門下生達も怒りで燃える。


「何だと!! 俺達がこんなに頑張っているのに!! そんなの狡い!!」

「あんな卑怯者に勝てないのはそれが理由か!!」

「糞おお!! 一体どうすれば!」


そして、有志はある事を思い付いた。


「そうだ!! 俺に力をくれた神様への信仰を高めればいいんだ!! そうすれば俺の力が強くなり! そして奴等なんて屁でもなくなる!!」

「なるほど!! 悪に堕ちた者を成敗するならば正義の力を増せばいいんだ!!」

「!! 神への信仰……しかし確か我々の神、フェルトス様の信仰はこの世界で一番強いはず?」


一人の門下生は、首を傾げる。


「それが……西院円惑という奴にせいで信仰がドンドンと弱まっている……奴は人を悪に唆し、弱みに付け込み、そしてフェルトス神の信仰を貶めて続けている……奴がこの世界を壊そうとしているんだ!」


レイシャの言葉に、他の門下生達も恐怖する。


「そんなおぞましい事を……」

「まさか……そんな」

「人でなしめ」


有志は、レイシャの言葉に続ける。


「恐らく……奴等のバックにもあの男がいる……」


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その頃一方、惑達は。


「へえ、屑三剣士……そんな人達がいるんだあ、自身の才能を磨き上げ、更には自身の欠点を組み合わせることによってそれを更なる力に変えているとは……面白いな」

「そうなんだ……その中のランクゴが良い酒のみでな!! 俺は奴と一緒に酒盛りをしていたもんだ!」

「うへへっへ、その中のパパンカツも外せないね……いい女がいるのかなあ」

「うわ」

「シターギガも捨てがたい……私の下着も剥ぎ取ってええ!!」

「イカれてんのか!! テメエは!」


まだ、彼等は屑三剣士とは出会っていなかった。


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有志は、許せなかった。

全て西院円惑が、仕組んだ罠だという事を信じ込んでいた。


「奴め! 俺が修行する事を予測してここまでの事を!!」

「きっとソードマンハウスの師匠を殺したのも奴が手伝ったに違いない!! しかも奴に操られている者達も無理矢理!!」

「最低だ……男として……云や人として許せない!!」


門下生達も屑三剣士を倒そうと決起した。


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「いやあ! あの糞先生本当に雑魚いよな!」

「ウケる! あのズタズタの姿になった上で泣き叫ぶ姿は本当に傑作だ!」

「何が守りたい者の為に戦うだ……馬鹿くさい……強さをどう使うかを考えてこそだ! つまりは奴の戦い方も正しいが負けた時点でもう間違いだ! ぎゃははははは!!」


嬉しそうに酒盛りをしている途中で、パパンカツ、ランクゴ、シターギガは何かに気付く。


「ッチ……いいところをよ」

「全くだぜ」

「フン」


呆れてしまう程にバレバレの殺気、やれやれと考えながら剣を抜いた。


「うおおおおお!!」


有志は、大きな掛け声と共に3人を襲う。


「は!」


三人は、当然のように軌道を読んで避けた。


「全く……」

「弱い弱い」

「いくら早くても読めたら簡単に避けれるのが何故分らん」


ランクゴは、フラフラとなりながら軌道の読めない剣技を見せた。


「っぐ!! っぐがあ!!」

「そこか……見えてるぞ?」

「な!! ぎゃああ!!」


門下生二人は、その場で斬首された。

パパンカツは、剣の血を振り払い、その血を他の門下生の目に当てる。


「あぎゃあああああああああああああああああああ!!」

「今だ!!」


そして、シターギガは剣を盗んで服を切り裂く。


「うわああああああああああああああ!!」

「下着だけ置いて死ねええええええええええええええええええ!」


シターギガは、その場で門下生の下着以外の体を切り刻んだ。


「ここまでの繊細さを手に入れた! 下着泥棒は繊細さが必要なのだよ! 繊細さが!! 履いているのならば更にな!! 破れない様に!!」


そして、シターギガは剣を鞘に納めた。

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