記録182『毒修行という名の酒盛り』
「ういいい……お前等には毒修行を……ういいいい行って貰う……」
べろんべろんに酔っぱらったランクゴは、ふらつきながら大量の酒を置いた。
「さあ! 飲めえ!! 毒慣れするにはこれらりりぱb!!」
完全に呂律が回らなくなってきている。
渡した酒は、一升瓶入っているエールであった。
名をスピッツラスン、アルコール度数99%の高い酒である。
「こんなの飲めま」
「おれのさげがどべねえってのがああ!! あああ!!」
「ひいい!!」
ランクゴは、機嫌が悪くなり、門下生に怒鳴り散らす。
「おべえらはぞれだからようぇええんだよおおお!!」
そして、近くにあった安酒の瓶で断った門下生の頭を叩き割った。
「ぐばあ!!」
「リイル!!」
リイルは、目が血を流し、頭から大量の出血をしながらその場でしばらく痙攣した。
「や……やめて……」
「こわい……こわい」
恐怖で動けなくなり、門下生は泣き始める。
「いいがらのべええええ!!」
「!! 分かったよ……」
「なんだぞのぐじのぎぎがだはあああ!!」
「!! はい!!」
そして、リイルの友人であろう門下生は、酒を開けてコップに注ごうとする。
「なにをじでりるううう!! ぞのままのべええええ!!」
「!! はい……」
そして、門下生は瓶ごとラッパ飲みを開始する。
「一嚥下でのまんがああああ!!」
そんな事が出来る訳もなく、そして飲み干せるわけでもない。
門下生は、過呼吸を起こしながらその場に倒れた。
「いいが! zけってのは! ごうやででのぶんだあああ!!!」
そして、ランクゴは瓶口に口を付けるとそのまま流すように酒は減って行き、そして瓶の酒がなくなったと同時にゴクンと飲み込んだ。
最早そのまま酒を流し込んでいるような飲み方をした。
「そんなの出来る訳……」
「出来る出来ないかじゃねえ!! 戦士や騎士、冒険者ならやるかやるかだあああ!!」
そう言って、ランクゴは瓶を持って門下生の口を無理矢理開いて酒を流し込む。
「のべええええええええええええええええええええ! のべええええええええええええええええええええええええええええ!!」
「ぐぐあうが!! ううぶぶぶb!!」
酒を口から溢れ出しながら痙攣を始める。
しかし、ランクゴは止めようとはしなかった。
「ぼねえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
「gふば!!」
そして、その場で動かなくなった。
顔色は真っ青その者であった。
「貴様あ!!」
そんな姿を見て、有志は怒りでランクゴを襲う。
「ういい……」
ゆっくりと立ち上がると同時に、ランクゴは消えた。
「な!!」
「うらあ!!」
「うが!!」
そして、いつの間にか有志の真横に立っており、そのまま横っ腹を殴った。
「だあああははははははは!!」
のた打ち回る有志を見ながら、酒の肴にしていた。
「ういいい」
そして、眠りに着こうとした瞬間、再び有志は襲った。
「うおおうあば!」
しかし、寝返りの拳で有志はダウンを取った。
「おでからでごびをおぞうとは……むだd」
眠っていながらも、ランクゴは気配の察知は怠っていなかった。
「これは……すやすやねむるたべだ……酒飲んだ後のだのじみ……だのじみどられないように」
そして、泥酔した状態で、有志は気を失いそうになった。
「まだだ!!」
「じがだねえ……」
ランクゴは、倒した方が早いと思ったのか立ち上がった。
そして、再びその場から消えて、有志に拳を当てる。
「がうが!!」
「だああははあは!!」
しかし、有志は負けずその場で踏ん張り拳を向ける。
「ぶうう!!」
「ぐがあ!! めが!」
負けじと、ランクゴは口から水を吐いて有志の目を潰した。
「だああはははははは!!」
来るし藻掻く姿を再び、酒の肴にする。
「だのじいんだじいい!」
嬉しそうにしながら、まるで子供の用に手を叩いて、嗤う。
「私が相手だ!!」
「がでねえよ!」
(大丈夫、私ならいける、相手の動きを予測して……)
「おせえ!」
「な!! ぐああああ!!」
レイシャも、対抗しようとするがすぐに殴られて倒れる。
「くそお!!!」
「お前等じゃあ負ける気がじねえぜ!!」
そして、再び酒をラッパ飲みした。
「うはあ! うはああ! うはああ!!」
煽る様に、二人を馬鹿にする動きを見せる。
「くそお!」
「有志……強くなって……勝つんだ……」
更に、修行をして強くなろうと意思を固めるだけであった。




