記録180『ソードマンハウスの私物化』
「お前等! ここで極めた剣を身に着けたいなら俺の指示は絶対だ!! 良いな! 今日はこの街で一人60人の女性(現在はいている生下着)を剥ぎ取って俺のところに献上しに来い!! 良いな!!」
シターギガは、震え上がる門下生達に修行内容を伝える。
すると一人の門下生が震えながら手を上げる。
「何だ? 貴様? 何か文句でもあるのか?」
「もう……もう無理です……女の人の下着を……奪い取るなんて……そんな……そんなの紳士じゃない!! そんなの騎士のする事ではない! 人に迷惑を掛けてまで手に入れる強さに何の意味が……」
「あ? だったら掛って来い……俺に勝てたら止めてやる!!」
「や……やってやる……勝って……ぐばべえ!!」
覚悟を決めている間に、間合いを取られてそのまま頭を木刀で叩き付けられた。
血飛沫を吹き出しながらその場で倒れる。
「ひいい!!」
「あああ……」
「うう……ううううう」
涙を流しながら門下生は、下泥を始める。
「貴様ああ!!」
「何だ天山有志? 貴様文句でもあるのか?」
「こんなのは私物化だああ!! 許される事ではない!! 力の及ばない者に力を見せつけた挙句悪事を強要するだなんて!!」
「フン、負け犬という言葉を知ってるか? そいつは勝った者の指示に従うという意味でここでは付けられる……なあ? そうだろ?」
「うう……」
門下生は、涙を流しながら動きは始める。
「シターギガ! お前は俺ががああばああ!!」
有志も、そのまま吹き飛ばされる。
「お前……ダメージは効くが回復して意味がなくなるんだろ? なら吹っ飛ばして屈服させて! さらにもっと打ち込めば回復もそれなりに送れる」
「がばああああ!!」
シターギガは、吹き飛ばされると同時に、有志の間合を詰めて突きを繰り返す。
「有志!!」
レイシャは、気が付けば悶絶しながら倒れる有志を見る。
「フン、その体たらくで魔王に勝つだなんて無理だな……お前はここでこの世界が終わるまで下泥をし続ける運命だ!!!」
「貴様あああ!!」
レイシャは、考えなしに襲い掛かる。
しかし、あっさりとシターギガが横にずれると剣が空ぶる。
そして、剣の柄をレイシャの手事握り、そのまま投げ飛ばす。
「ぐあああああ!!」
「弱い弱い……お前は下着50枚盗んで来い」
鼻で嗤いながらシターギガは、ソードマンハウスに戻る。
下着は、一枚も持ってこられず、門下生は涙を流す。
皆頬に、引っ叩かれた痕やら引掻き傷があった。
「だらしない……お前等が無駄な事をしている間に俺は500枚盗めたぞ?」
「フン、なら罰を与えよう! 俺の酒代を持ってこんかいごらあああ!!」
「お金なんて……」
「なら体で支払って貰おうか? 性魔物サキュバスに生気を吸われて死んでみるのも良いなあ? あははははは!!」
マスター達は、嗤いながら酒盛りを始める。
「糞おお……こんな奴等がマスターだ何て認めない!! 皆そうだろ!!」
「うう……それは分かるが」
「勝てない……勝てない」
「もうやだ……止めたい…」
完全に敗北状態に門下生達は、絶望で戦意を失っていた。
しかし、レイシャは諦めていなかった。
「皆!! 私に考えがばああ!!」
「言わせねえよ!! ギャハハハハハハ!」
「ギャハハハハハハ!!」
「ハハハハハハ! 愉快愉快!!」
レイシャが、シターギガに蹴られる姿をオカズに酒を飲む輩系ソードマスター達に、有志は聖剣を抜こうとする。
「おっと! させねええよ!!」
しかし、柄を押さえられて抜く事が出来なかった。
「!! く!!」
「力不足め」
そして、相手を圧倒する事で反抗精神を省くという作業。
しかし、それが彼等の自尊心を育て、更には技を使いそれを効率化したり、最適化する事で、自身の強さを上げていき、ソードマンハウスを支配している。
リーダー、パパンカツ・ヤリータ
服リーダー、シターギガ・ダースキイ
服リーダー、ランクゴ・シャンシャン
そして、ソードマンハウスのルールは、ソードマスター3人を倒せば地位を奪え、指示を出す事が可能となる。
更に、リーダーであるパパンカツを倒せば、支配権を握る事が出来る。
しかし、パパンカツは一度も負けなしの無配を誇る。
そんな者に勝てる者は、誰一人いなかった。
そして、ソードマンハウスのルールは、師匠を倒して支配権を奪うというのが修行そのものである。
勝てなければ自由生得られない。
そして、現リーダー達は、負けても傷跡を残す為に、門下生を私利私欲に利用している。
その様子を見て、ロンティガは嗤う。
「ここはそういう場所だから笑えるんだよなあ~」
ロンティガは、懐かしそうにしながらその場を立ち去った。




