記録150『エイズ無双』
惑達は、ペガサスの密漁の為光、山へと向かっていた。
「ペガサス……プランちゃんの聖魔力を使えば餌として誘い出せる」
「うん!! プランなら大丈夫! 殺されそうなら内臓を!! アハハハハ!!」
プランは、嬉しそうにしながら飛び回る。
「内臓だけにしてくれよ、皮まで取られたらどうしようもない、剥製の職人は用意できてるんだよね?」
「ああ、ドワーフも一人が魔物で武器を作ったがその魔物の中にある魔石が必要で他は剥製として売ったと聞いた、そのドワーフに任せればいい!」
「おお! 出来る人いないなら僕がしてたけど! やっぱり職人が一番だ!」
「じゃあ! 私のオーガダッチワイフも……」
「「それは専門外だ」」
「Orz」
イネは、少し悲しそうにする。
すると、イネは少し気付いたような表情になる。
「惑……思ったより早い……勇者一行少し近くまで来てる」
「ああ、そうか……エレンちゃんとプランちゃんで少し時間稼ぎ……いやイネの方が……」
「任せて……戦闘せずに足止め出来るよ……エイズオンセット」
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「うう!! 体が!!」
「テュリアメル!! 大丈夫か!」
「わっ私も……なに……これえ……体も何だか怠い……」
「あああっく!!」
「体痛いよお」
「皆! どうしたんだ!!」
有志達は、イネのエイズの症状が発症し、苦しみ出した。
その為、足止めを喰らった。
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「よし、これで1時間ぐらいは足止め出来る! これ以上は体が取り返しのつかない事になるから止めておこう、死なない程度に」
「いや、殺せるなら殺せよ」
エレンは、イネに対して文句を言った。
しかし、イネは首を振る。
「それじゃあ足止め出来ないでしょ? それに有志が本気を出せば多分エイズが完治する……これからの事を考えるとこれは必要だよ」
「っく!!」
イネの意見に、なんも文句を言えなかった。
「さてと、さあさっさと行こうか!」
イネは、スンスンと鼻を啜る。
「こっちに匂いがある、馬のようだけどどこかプランちゃんの中にある臭い……」
「うむ、なるほど……イネは犬と猫、そして人間の合成獣……臭いで場所が分かるのか……」
「凄いなそれ……取り敢えず俺達は捕獲と睡眠魔法で眠らせる……剥製は帰ってからだ」
そして、頂上に着くとそこにはペガサスがいた。
「おお、これがペガサス……貴族が欲しがるわけだ……」
イネは、涎を垂らしながらペガサスの股を凝視する。
「言っておくけど……イネさんみたいに性的な目で見ていませんからね」
「ごめん、エレンちゃん……そういう目で見てるんだ……鑑賞用は蹴られたくないからだそうだ」
「……」
「どんまいエレンちゃん」
「この世にはどうしようもない癖の持ち主がいるんだよ」
エレンは、パラベの言葉に落ち込むが、惑とイネに励まされる。
「プラン! お願い!」
「あいあいー!!」
「ちょっと待って!」
イネは、自信満々に手を上げる。
「私が誘っていい?」
「……囮でもなく餌でもなく……誘う?」
「うん!」
「……はあ、行ってきなさい」
「わーい!!」
イネは嬉しそうにしながら、ペガサスに突撃し、突っ込む。
「ヒヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!」
「おおお……」
「うわ」
「げー!」
「うんうん、凄いねエ」
惑以外は、ドン引きしていた。
そして、イネが行為を終えると外す。
「ふー」
「っひひhん」
ペガサスは、イネに腕枕をして眠っていた。
「いいよ、パラベさん! 捕獲捕獲!」
「……ペガサスって……腕枕できるんだな」
呆れ返りながら、捕獲班により、ペガサスが寝ている間に捕獲した。
「よーし……帰るぞ」
「うん!」
こうして、ペガサスを捕獲した惑達は、勇者と八合わさないように道を行った。
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「何だこれは……」
有志達は、イネのエイズに苦しめられた後、何とか頂上へと到着した。
しかし、そこには行為の後と思われるような跡地だけであった。
「これは……なんで……ペガサスが行為を……」
「まさか……そんな」
「一体誰があの神聖な生き物に汚らわしい行為を!」
「許せない! きっと西院円惑に違いないよ!」
「確かに……あり得る」
イネの責任を、ほぼ全て惑に押し付けられていた。
「糞! どうしてこんな下劣な真似を! 獣め!!」
「本当に気持ち悪い!」
「あの男は人間じゃありません!」
「最低」
「あんなの! この世にいちゃダメだよ! すぐに殺さないと!!」
有志達は、ペガサスを穢したことに対して、激しい怒りを覚えた。
「すぐに追いかけよう!! 今ならきっと間に合う!」
「そうだね! 今度こそ西院円惑を打ち倒そう!! そしてペガサスを取り戻そう!」
「有志さんの愛さえあれば! 西院円惑に穢された心もきっと浄化されます!」
そして、有志達は惑達を追いかけた。
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「ぷぷぷ!」
「?? イネ何?」
「ペガサスへの行為! 勇者パーティーが惑のせいにされてやんの!」
「僕アイツ等にどんな目で見られてんだろう……」
さすがに惑も引いた。




