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記録139『海に行こう!』

「魔力高石持って帰って来たよ」

「おお、良かった! それがあればどんな魔力も増幅で出来る」

「良かったよプランちゃんが聖魔力に変える必要もなくなったよ! ちょっとくれるだけで増幅出来るんだから!」

「うん!! ありがとう! でもエレンちゃんが聖魔力に耐えうる体を手に入れないと勝てないよ?」


プランの言葉の通り、ただの人間では神が扱う聖魔力を扱うのが難しい。

実際、それらを扱う事の出来るのは、聖職者、勇者、聖女という限られた職業を身に着けたもので、それも神から選ばれる必要性がある。


「ドライアドはそもそも種族的に精霊として神の力に近い位置にいるから私達は自身で作り出せるけど……」

「だけど人間が扱うには難しい……その為にも他にも素材を手に入れる必要性があるな……」

「でもどうやって手に入れるの? 村人のエレンちゃんでも扱えるようにする為の素材って何?」


イネの言葉に、惑は一つのアイディアを出す。


「天山有志から体の一部を取り続ける必要がある……」

「……どうやって?」

「まあプランちゃんからでもいいかと思ったんだけど……さすがに出来なかったんだよねえ……」

「どういう事?」


するとプランは、プンプンさせながら言った。


「当然だよ! 種族が違うんだよ! それを人間に移植したからって拒絶反応が起こるよ!」

「だから人間の体から取る必要がある。

「でも私は大丈夫だったよ? 人間の体の一部のDNAを貰っても大丈夫だったよ?」

「お前が異常なんだよ」


イネは、少し悲しそうにする。


「取り敢えず勇者の書を取り敢えず手に入れました」

「どこで!」

「調べたって言ったでしょ? あのエルフがそもそも王族で記憶に勇者の書としての記憶があった……だからそれを採取して複製することによって僕の記録スキルに記録する事によって読み解く事も可能、全部イネのお陰だよ、イネがテュリアメルを強姦してくれたお陰で近道が出来た、ありがとう強姦してくれて」

「さすがイネさん、強姦しながらも仕事はしっかりしてくれますね」

「イネお姉兄ちゃん凄ーい!」


イネは珍しく褒められて照れる。


「さてと、奴等の次なる行動は先読みで来た……さて、海に行こう!」

「水着回ですね! ポロリですね! 分かります! 本当にありがとうございます!!」


イネは、興奮しながら惑を揺さぶる。


「水着! 皆水着を用意するんだ!!」


イネの言葉を聞いても、エレンもプランも動こうとしなかった。


「え?」

「いや、バケーションじゃないよ? 泳がないよ?」

「え? どうするの?」


すると、惑はアイテム袋からある物を取り出した。


「タラ―!! 透明保護袋―!!」

「……」


イネの絶望的な表情を見て、エレンとプランは馬鹿笑いする。


「ヒャッハハハハハハハ!!」

「イネちゃん馬鹿だああ!!ああはははははははは!!」


「これを使ってイネだけに泳がせれば何も問題ない! 酸素は十分あるようにドワーフ達に作らせたものならある!」

「これじゃ! 空気永遠袋!! と言っても完全に永遠じゃない、空気袋の亜空間に大量の酸素を入れてある、大体半径50Kmぐらいだ」

「なるほど……十分ぐらいあるね……」


イネは、絶望しながら顔を背ける。


「水着来てくれなきゃやらない」

「……」

「……」

『分かったよ』


エレンとプランは見合うと、溜息を吐きながら承諾した。


「イヤアアッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


イネは大喜びしながら、はしゃぐ。


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「有志さん! 海に行きましょう!」

「うみ? 水着を着て泳ぐの?」


テュリアメルの言葉に、有志は少し興奮しながら聞く。


「もう! えっち! そっそれもありますけど……実は海の神獣リヴァイアサンと会おうと思いまして!」

「リヴァイアサン……聞いた事がある、海の神獣で元は神だとも悪魔だとも」

「私達の世界では神であるポセイドンがこの世界に派遣した神の獣です、その為魔王退治にも西院円惑退治にも協力してくれるはずです、海の加護、そして武器であるトライデントの回収をする必要があると思うんです!」


シャイニャスは、嬉しそうにしながら有志に抱き着く。


「有志がトライデントと海の加護を手に入れればきっと最強です! でもどうしてその情報を?」

「私のいたエルフの森では勇者の書というものがありまして、それに書かれていたことを思い出したのです」


実際は、惑が脳を弄り、そうなるように誘導しただけであった。


「じゃあ俺達も奴等を倒す為にトライデントと海の加護を手に入れよう!」

「そうですね! でも少しは海で遊ぶのも」

「そうだな、休みは必要だ」

「私もそう思う!! うふふ! 有志に見せる水着どうしようかな」


そして、4人は有志に水着を選んで貰い、ベッドの上で事前審査された。

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