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記録97『改造方法』

「さて、どうするか……改造するにしてもまずは外見からかな」


惑は、フォラマンを見ながら思考する。


「やはり……私では難し……」

「それはない、絶対ない、100ない」

「そこまで自信があるの?」


イネの質問に惑は、首を振りながら答える。


「自信とかあるとかないとかそういう問題じゃない、実際僕のいた世界では性転換手術をして男性が殆ど女性の姿に近付けていた、既に実証済みの事なんだよ……つまりそんな実証済みの事を諦めるなんて事は愚行にも程がある……」


惑は淡々とした答えに、イネは少し身震いする。


「よし、まずはお〇んちんを斬ろう」

「え?」

「ああ、良い方不味かった……お〇んちんを切除しよう」


言い換えても、フォラマンの動揺は隠せなかった。


「女になるにはまずそこを切る覚悟を持たないと……すっごい痛いけどまずはそれをする事で男性ホルモンを下げて女性心身を女性化させる必要がある、そして徐々に女性ホルモンを注入していく必要がある」

「ほる?」


聞きなれない単語を聞いて、首を傾げる。


「まあ取り敢えずはそれを切らない事には話は進まないよ……取り敢えずエレンちゃん寝る場所作って」

「はい」


エレンは、プランに頼んで草でベッドのような物を作った。


「プランちゃんありがとう」

「器用だねエ」


惑は、そこにフォラマンを寝かせる。


「プランちゃん、麻酔って出せる?」

「ますい?」

「眠りを誘発させる為の花粉とか?」

「出せる~フン!!」


プランは、体から粉を散布する。


「ぐー」

「ぐー」

「ぐー」

「あぶないあぶない」

「あぶない!!」


惑は、口を塞いでいた為、粉を吸い込まず済んだが、他二名は完全に熟睡した。


「だがフォラマンも眠った」

「まだだすー?」

「出さないで~、改造出来なくなる」

「わかった!」


そして、惑はフォラマンの睾丸切除を行った。


-----------------------------------------------------------------


「うう……一体何が」


フォラマンが目覚めると、また辺りを包帯でグルグル巻きにされていた。


「……これは?」

「え? 切除後だよ? 良いんだよね?」

「ああ……はい」


フォラマンは、同意はしたがあまりにもあっさりと切除された今までずっと一緒にいた睾丸を見て少し寂しくなった。


「さてと、痛いと思うけど出来るだけプランちゃんの鎮痛剤で痛みは治める……でもそれだけでは足りないかもしれないから出来るだけ我慢してね、後はアルマダさんから貰ったDNAを利用して女性ホルモンを注入する、後は顔の整形と筋肉質な体と脂肪を調整の為、再び切除して皮膚もアルマダさんのDNAで作り上げた皮膚を利用する……いいね?」

「!! 本当に何から何まで」

「でもアルマダさんの皮膚はどうやって……」

「こうやって、修復」


すると、アルマダの細胞からアルマダの体が出来上がる。


「ええ!! でも生きてない」

「魂は無いからね……取り敢えずは素材として使っていく」

「ならアルマダさんの体にフォラマンさんの魂を入れれば良いのでは?」

「そうしたら多分元の魂の形に戻ろうとしてもっとややこしい事になる……ならまずは体自体を変えてスキルも少しずつ加える事で魂を馴染ませた方が良い……それにフォラマンさんはアルマダさんになりたいんじゃなくて女になりたいんでしょ? なら誰かの体に変えるじゃなくて自分らしさを残した方が良いかと思って……顔は勇ましいがそれをどれだけ可愛らしく出来るかが僕の元の世界で勉強尽くしたアイドル、女優、AV、看護師、女子アナ、クラスで可愛い子ランキング1位、2位、3位の成果だ!!」

「元の世界で何してるんですか……貴方は」

「勉強」


惑は、あくまで自分が勉強していると言い張る為、やましいかどうかは推測出来ない。


「さてと、身体つきはどうする? 顔はどんな風にする? 多少肉付きがある女性も好まれるらしいけど、クール系? 可愛い系? ガテン系?」

「まってまって!! 私それ等全部知らない!! 詳しく教えて貰わないと!!」

「そうだな! 絵に書いて教えるから選んでもらおうか?」

「はい、そうですね……良かった落ち着いてくれて」


フォラマンは、安心した様子になった瞬間。


「うぐっぎっがあああああああああああ!!」


突如股の激痛に襲われた。


「プラン」

「あい!!」


プランは、苦しむフォラマンに鎮痛となる粉を散布して痛みを和らげる。


「ぐぎぎぎぎ……はああはああはああ」


大きく深呼吸しながら、何とかフォラマンは痛みに耐える。


「治るまでに期間が掛かるからそこまで我慢だよ」

「はあはあはあ、はい」


そして、肉体改造、整形等はホルモンを入れながら少しずつ行う事となった。


フォラマンは、少しずつだが自分が女性へと近づけている事に喜びを感じていた。

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