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永遠の有罪

 鱗が宝石のように輝く、紫色の龍が逮捕されているらしい雷太と、その背中の裾を掴んで連行している緑髪の11歳ほどの少女前に立ちはだかっている。

 二足歩行で立つ龍は雄叫びを上げて二人に突進するが、少女の持つ魔力が込められたレーザー銃によって貫かれてしまう。


「兄さんも犯罪者の宿命です。気を取り直してドラゴン退治してください」


 この時この男はまた色々悩んでいた。まず逮捕されたら刑務所とか、そういうのに入るんじゃないかと言うのと「俺」を連行していたのはドロテアという警察の魔女のはずだ、と。

 ドロシーやカフェの謎のネエちゃんに言い寄られて、そこからあんまり覚えていない。


「こあ、お前」


 そう妹の名前を呟くと、何か言いかけてガヤガヤと風音かざねがやって来た。

 

「雷太君! それにこあちゃんも!」

「1年ぶりですかね。異世界から来たらしいドラゴンはひとまず退治しておきました。よく悩む兄の世話は大変です」

「うんうん分かる! 光の魔女ちゃんから聞いたんだけど、雷太君逮捕されたんじゃなかったっけ?」


 武器がいっぱい入っているドラム缶のバッグにレーザー銃を雑に放り込んで、めんどくさそうにため息をつく。

 背負っている大きい剣、こあ曰くエクスカリバーらしい物をガチャガチャ言わせながら姿勢を直す。


「とりあえず奪還しました。今頃光の魔女さんはボロボロで帰宅してる頃でしょう」

「相変わらず強いね……」


 引きつった笑顔で褒めてから冷静になったフリをして、どこから現れたか分からない執事に紅茶を注がせた。


「あつっ」


 無駄に熱かったらしい。温度調整のミスを注意しようとした頃には気配はない。

 ところで、とこあが話題転換を試みる。スマートフォンを取り出し、写真を見せる。6年前ほどだろう、10歳ちょいの雷太と、もっと幼く可愛いおめかしをしたこあ、夫婦が写っている。


「あの時ドロシーさんが頑張ってくれた後、この写真の事思い出して自宅から引っ張り出してきたんです。

「あ、思い出語りってやつだね! 雷太君と違って大人!」

「俺はまだ未成年だ」


 ボソッと突っ込んで、また俯く。


「風音さんは能力の関係上知ってるのでいいですけど、兄さんには話す必要がありますね。永遠の有罪になる始まりの話を」

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