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超能力対策課

 大都市では近頃とある問題が起きていた。

 最終的なワードから出すと「人喰い」だ。残酷にも骨だけが残され周囲には赤い液体が飛び散り、少しだけ骨に肉片が媚びりついている状態で発見される。

 警察は日々その事件に頭を抱えついに機密機関である超能力対策課が動き出そうと準備を進められていた。

 そのメンバーのリーダーである金髪で魔女の帽子をかぶり警察の制服を身にまとった20代の若き女性、ドロテア シャインが警察庁の16階にある会議室でホワイトボードを背中に数名いる人らに向かい調整を重ねる。

 数時間みっちり会議をおこなったのち昼休憩としドロテア自身は一人屋上へ。

 缶コーヒーをすすりながら内心とある疑惑と葛藤する。

「まさか、わたしの友人が……そんなわけないよな。アイツ人間は溶かせるが喰わねぇもん。そもそもネクロズ魔法が発動したら骨ごと無くなるはず」

 ぶつぶつと考察を並べながらもこっちに向かってくる強い何かの気配を感じ取って、冷静にベンチに座り込む。

 曇天の空中から緑色の雷電が落ち、5秒ほどして消えて中から緑色の髪を持った男子高校生である緑埜雷太みどりのらいたが姿を現す。

「どした。自分は忙しい」

 膝をついた体勢から立ち上がり神妙な面持ちでドロテアの近くまで歩く。

「風音さんはどこだ。俺は今凄く怒っている」

「知らん。怒ってる事について追求はしないが一つ教えて欲しい。今日の天気予報は晴れのはずだったが?」

 ポケットに突っ込んでいた甘い炭酸飲料の入ったペットボトルを取り出して蓋だけを開ける。視線を逸らし一口飲んでから一息つく。

 体の方向さえも変えるが決して無視している訳ではなかった。体の正面の方角は広い海、小さな島の影が見える。

「神秘の島が大荒れみたいだ。それが原因らしいな」

「あいつ魔女の村だけではなくあの恐ろしい島まで手を出したのか……?」

 苦虫を噛んだような表情でただ頷く。頷くが完全な肯定ではなくただの予測に過ぎないような自信の無さも垣間見えた。

「次から次へと面倒だな。ちょっとだけ島を調査してくれないだろうか」

 更に雷太はドロテアへと近づき、何も言わず胸の脂肪のある所をおもむろに掴む。

 明らかな悪い行為をされているのに無反応でしょうがなさそうにコーヒーの残りを飲み干す。

「そうだな。だがよ、面倒なのはこっちもだ。今島には謎の結界が張られてて近寄れなかった。忙しいだろうがちょっと手伝ってもらおう」

 かっこいい事言いながら片方の手で更に揉み続ける。

 満足したのか揉むのをやめ、少し距離を置いてから再び体に緑色の電気のオーラをまとう。飛び上がって放物線をえがいて海辺まで一瞬で移動してしまった。

「やれやれ、変態な所も変わってないな。通報されてなきゃ良いが」

 仕方なさそうにその場を離れた。

 ぽつぽつと小雨が降る。

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