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戦闘開始


「Огонь(撃て)!」


「ВЫстрел(発射)!」


 命令を下すと4人は射撃を開始した。5.45x39mm弾、7.62x39mm弾と9x18mm弾が看守に襲いかかり絶命させる。集まって来た集団を全滅させ隊列を組み直し通路を進むんで行くと上の階へと向かう階段を見つけた。RGD-5を召喚し上の階に投げ入れる。


 パンッ!


 破裂音と共に手榴弾が起爆し衝撃波と無数の破片が飛び散る。爆発を確認すると4人は階段を上る。道を塞ぐ兵士たちを葬りながら城の出口を目指す。

 しばらく通路を進むと出口を見つけた。しかし大勢の兵士が警備しており、残弾も心許なかったのでC-4で壁を破壊することにした。地下牢の扉を開けるのに使った残りを壁に貼り付け起爆スイッチに手をかける。


「爆発するぞー!」


 3人は退避した後に警告をしてスイッチを押し起爆した。C-4が爆発すると壁に穴が開き外に出られるようになった。開けた穴から夕日が差し込み幻想的な景色を醸し出していた。もう少しこの景色を眺めていたかったが、衛兵が駆けつけて来る前に急いでこの場を離れなければならない、城門へ向けて生垣に隠れながら近くに移動した。生垣の裏に隠れながら警備が緩くなるタイミングを待つ。


「各自、残弾報告」


 隠れている間に仲間の残弾を確認することにした。


「西方残りSMGマガジン2つ。HG3発」


「佐々木残り15発」


「石川残りマガジン1つ」


「了解。俺は残りマガジン2つだ」


 部隊の弾薬が底をつくという絶望的な状況であるがここまで暴れては投降したら確実に処刑されかねないので生き残る道を探る。


「なぁ、水城残り魔力で何か出せないのか」


「手榴弾1つが限界だ」


「最悪だな」


「まったくだ。だがやるしかない。行くぞ!」


 笑悟に自分のマガジンを1つ渡し、門番が交代し警備が緩くなる隙をついて突破を試みる。RGD-5を投げ、限られた弾を無駄にしないように慎重に照準を合わせて引き金を引く。最後のマガジンを装填し門をくぐり城下町まで走る。奇襲だったのが功を奏して追撃部隊が組まれる事はしばらくなさそうだ。


「なんとかなったな」


「そうだな」


 ひとまず路地裏に逃げ込み、人影のない場所に隠れる。


「水城これからどうするんだ。救出しに戻るか」


「ここで夜を越して早朝に救出しにいくぞ。寝れば魔力は回復するみたいだからな。起きたら回復した魔力で補給をして突入するぞ」


「しかし4人だけだと戦力的に厳しくないか」


「そこは総統閣下達に支援を求めるよ」


「あまり期待はできないな。閣下達はあまりこっちの世界に干渉出来ないみたいだし」


「まあ、俺らにできることは最善を尽くすことだけだからな」


「取りあえず寝るぞ」


 1人ずつ歩哨に立ち交互に睡眠をとり明日に備える。




軍事解説



5.45x39mm弾

米国の5.56x45mmNATO弾に影響を受けソ連で開発された小口径高速段。

貫通力が増し更に弾頭の内部が一部空洞になっておりソフトターゲットに命中すると弾頭が横転するようになっており、射入口より射出口大きくなり口径と筋肉血管を含む周辺組織に広い体積で損傷を受ける為治療が難しい。後にこの構造が5.56x45mmNATO弾にも採用された。

多くのソ連製小兵器のように同盟国などに輸出やライセンス生産が行われたが7.62x39mm弾が多く普及していたため採用したのはワルシャワ条約機構以外ではアンゴラ、シリア、モンゴル、北朝鮮などにとどまっている。

水城と佐々木が使用していたのはスチールコアの7N6弾



7.62x39mm弾

AK-47系統の銃で使用される弾薬。1943年に正式採用された。

薬莢は真鍮ではなく鉄製である。

多くの国で生産されているため恐らく世界で最も普及している弾薬であり、尚且つ安価で22LR弾や9mmパラベラム弾よりも安い場合もある。

石川が使用していたのはスチールコアの57-N-231弾。



RGD-5

1954年にソ連軍に配備された手榴弾。

理想的な条件で炸裂した場合、半径25メートル以内の人間を殺傷し、半径3メートル以内の人間を確実に死亡させることが出来る。




皆さんお久しぶりです投稿主です。前回の投稿から3ヵ月経ってしまいましたがようやく再開できそうです。次回はなるべく早く投稿します。これからも本作をよろしくお願いします。ではまた次回会いましょう!


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