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サラリーマン、異世界に転生す〜転生したからには自由に生きようと思う〜  作者: 大城誠也
4章商会を始めようと思います!
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episode028 商品購入

「それでは商品の紹介をさせてもらいます。

 まずこのフロアには食品、酒、飲み物、玩具、そして嗜好品があります。

 全て商標登録しています。一応味見もできますが?

 どれか試してみますか?」


「そうだな。 

 それじゃこの中で1番うまい酒を出してくれ。」


「そうですか。蒸留酒、醸造酒、混成酒どれがいいでしょうか?」


「それじゃワインで頼む。」


おそらくあんまりわからないのだろう。

この世界の一般的な酒はビールかワインもしくは果物酒しかない。


「わかりました。

 何年ものでしょうか?

 1年から500年まで準備しています。」


「ほう。そんなにあるのか。」


「はい。魔法で時間を加速していますので、

 成熟させるのが簡単なのです。」


「そうか。

 それじゃ新年ものを頼む。」


「わかりました。

 それではマジカルベリーの高品質だけを厳選したワインです。」


そう言って店員はワイングラスを持ってきてワインを注いだ。


「匂いはかなりいいな。

 一口飲むか。」


そしてごくりと一口飲んだ。


「・・・・」


「どうかされましたか?」


「いや。今までのワインが信じられないくらい不味く感じるほどの味わいなどが良かったものでな。」


「それはそうですよ。

 厳選したワインですから。

 どうですか?

 このような酒がいくつか存在します。

 他に気になるものはありますか?」


「それでは美容品を確認していく。

 妻のプレゼントになるかもしれないからな。」


「わかりました。それではこちらのコーナーになります。」


そして美容品のコーナーに着いた。


「これら全て美容関係のもになります。」


「それではおすすめを頼む。」


「わかりました。

 それでは髪の毛と肌をメインに用意させてもらいます。」


店員はそう言って幾つかの商品を取り出した。


「髪の毛はこの3つですね。

 まず一つ目がシャンプーと言いまして頭皮を洗う際に使います。

 そしてこちらリンスこの商品は髪の毛の表面を覆い髪の毛の痛む原因を防ぐものとなっています。

 そして最後にこちらトリートメントと言います。

 この商品は髪の毛の内部から髪の毛をより良くするためのものとなります。

 一応匂いなどは1番いいものを用意しました。

 そして肌の商品はこの商品一つでいいでしょう。

 この商品は肌のシミやシワを改善し肌の感触をまるで赤子のように近づけるものとなっています。

 そして何と言っても美白効果があります。」


「わかった。それらを買おう。」


「かしこまりました。

 それではオーダーメイドもやっていまして、

 何か欲しい家具などありますか?」


「今はよい。」


「それでは会計をします。」


「それでは商品をこのカゴに入れてください。」


「入れたぞ。」


「それではその後にですね、

 この台の上にその籠を置いてください。

 すると会計に必要な値段が出ます。」


『132800』


「少々高くないか?」


貴族がそう言ってくる。


「それはこのお酒2本で50万もしますので。」


「そうか。」


「それではこのカードに硬貨をチャージしてください。」


「おいセバス。」


「わかりました。」


そう言ってセバスと呼ばれた執事はアイテムボックスから白金貨10枚を取り出した。


「それではこのカードを置いてください。

 そうすれば本人確認のため手を置いていただきます。

 そしてその後に硬貨を入れていただければ大丈夫です。」


『1000万チャージ完了です』


「できたぞ。」


「それではその後にこちらにそのカードをかざしてください。」


そしてカードをレジにかざし、


『購入が完了しました』


「それでは100使用して梱包しますか。」


「頼む。」


「わかりました。」


店員はそう言って籠を動かして梱包のための機械に商品を入れた。


「それではここにカードをかざしてください。」


「わかった。」


貴族はもはや新しいものすぎて言われるがまま行動していた。


「それでは梱包が終わりました。

 この商品は馬車につみますか。」


「いや大丈夫だ。

 セバスいけるか?」


「大丈夫だと思います。」


「ご来店ありがとうございました。

 それでは店の外に案内します。」


そして店の外まで案内し終わり、


「今日はありがとうな。

 もしよければ我が家で使えぬか?」


「やめておきます。

 私はこの商会で働いておりますので。」


「そうか。」


貴族さまはどこか寂しげにそう言って去っていくのだった。


「あれ領主さまじゃね?」


「うわほんとじゃん。」


「マジでかよ。」


「こんな場所に来るなんてな。」


などと言っていたので。

俺も初めて貴族がこの領の主だと気がつくのだった。


「それにしてもすごいよな。

 お前食ったか?」


「何をだ?」


「この弁当ってやつ。」


「食ったぞ。

 めっちゃ美味かったな。」


などと言っていた。



「結構繁盛しているな。

 この調子で、

 別の街にも広げていくか。」


そう決めるのだった。



視点変更:貴族さま


「セバスどうだった。」


「あの商会は絶対に手を出してはいけません。」


「なぜだ?」


「あそこの店員全てゴーレムでした。

 そして全てのゴーレムがAランク冒険者レベルでした。

 文明の違いも気がつかされるほどでした。」


「そうか。

 それでは商品の方はどうだった。」


「全て上級であり、品質は最高品質でした。

 はっきり言ってあの紹介は異常としか言いようがありません。

 ですがある意味はいいことでしょう。

 敵対をしない限りは富を産むことでしょうし。」


そうか。

そうなのか。

私は悩むことしかできなかった。

というかなんなのだあれは。

私の知っている商会じゃなかったんだぞ。


「セバス。私は決めたぞ。

 あの商会長と仲良くなりたい。」


「それまたどうしてです?」


「だって絶対いいやつじゃん。」


私ははっきりって貴族に向いていない。

だが貴族は見栄を張っていなければ、

足元をすくわれる。

そして待っているのは破滅のみ。

私が信じれるのははっきり言って、家族とこのセバスだけだ。


「セバスよ。

 あの商会になんて手紙を送ればいい?」


私はあの紹介を気に入った。

それだけはわかる。

ただそれだけだった。

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