episode026 自重できなかった末路
「とりあえず3階建てでいいとして。
内装はスーパーみたいにしておくか。」
そして5つほどのコーナーに分けて内装は完成した。
「ついでに会計も自動化にするか。
それと泥棒対策とかもしてっと。
クレジットカードみたいなのも作りたいな。」
そして俺の店ができた。
「カールできたぞ。」
カールを見ると気絶していた。
「カールあんなところに美女が!」
俺がカールの耳元で言ったら、
「どこだ!俺の美女!」
そう言って周りをキョロキョロしだした。
「馬鹿なんだな。
カールって思っていた以上に。」
「嘘つくんじゃねぇよ。
というかお前どういうことだよこれ。」
そう言って俺の作った店を指差す。
「どういうってみたまんま。」
「ならなんで魔力を感じるんだよ!」
「色々結界を張ったから。」
そういうと呆れた顔をしてカールが言った。
「どんな結界をはった?」
「まず盗難防止で、
金を払わずに店を出たら商品を強制的に返却して、
外に放り投げる。
そして中にあるとある箱に商品を入れると自動で梱包してくれる。
もちろん料金は取るどね。
一回確か銅貨5枚。
それと会計レジって言って、
商品全てに値段設定したコードがあるから、
それをこの機会にかざしていったら値段の計算を自動でしてくれて、
値段通りの金を支払うと、
それらを持ち出せるようになる。
一応この店の中で武器を使用しようとすると、
外に転移されるし犯罪行為をした場合は店の外に強制転移。
あとはその他諸々その場の思いつきで増えて行くと思う。
そんな感じかな。」
「やっぱお前キモいわ。
もういい。俺は帰る。
お前は色々頑張れ。
一応宣伝しておいてやる。」
「ありがと。」
「それじゃ商品の作成を始めるとしますか。」
俺はそう言って2階に向かった。
「とりあえずここに異空間を作って、
そこで植物の栽培を始めるとして。
あとは肉類か。
これはクローンでも使うか。
食品加工はゴーレムでいいでしょ。
雑貨品もゴーレムに任せて、
いっそのこと賢慧者にほとんど任せてしまうか。」
そして賢慧者に全てを任せることにした。
すると俺の意識が途絶えた。
「っは。」
目が覚めると異空間が広がっていた。
まず肉加工ラインだが、
鶏肉はコカトリスの肉。
牛肉はミノタウルスの肉
豚肉はオークの肉
そしてワイバーンの肉を量産していた。
野菜に関してはさらに以上だった。
俺の知っている植物のほとんどあり、
そして知らない食物まで育っていて、
よくわからない透明な箱で育てられていた。
「うん。理解できないわ。
これは流石にな。」
そして料理の場所を見ると、
洋菓子、和菓子、日本料理、中華料理、フランス料理など、
地球にいた頃と同じかそれ以上の量の料理が書かれたメニュー表があった。
もちろん飲み物でコーラなどもあった。
「久しぶりに飲むか。」
俺はコーラを口にした。
うまい。
マジでこれは世界で至高の飲み物だと思う。
「酒もあるじゃん。」
酒のコーナーもあり喜ぶが、
「熟成とかはどうしてるんだろ?」
そう思い確認したが、
「時空属性で時間加速とかチートすぎるわ。」
そして食料品をあとにした。
「お菓子、食料、食材、酒。
あと化粧品も必須でしょ、
それとサバイバルグッズも売るか。」
そう思っていると、
洗剤、化粧品、、サバイバルグッズ、キャンプグッズ、服、靴、本。
などがあった。
「俺こんな生産スキルもってなかったと思うけど。」
そう思いステータスを確認すると、
そこには万能生産者というもじど152までに減ったSKPが見えた。
「マジかよ。」
それといままで目を逸らし続けていたが、
「魔道具、魔法道具。」
そこには、
地球でいう電化製品が多く存在していた。
それだけでなく、
特殊効果を選んで付与できる装置があった。
そして回復アイテムも。
「賢慧者キモすぎるだろ。」
俺は自分が少々怖くなるのだった。
「もしかして店舗の方も変わってるんじゃ?」
そう思い、
異空間から出ると、
「やっぱりか。」
店の間取りが変わっていて、
店の部屋の大きさもかなり変わっていた。
そして人間ににたゴーレムが3体いた。
「やっぱりえぐいわ。」
目の前に広がっていたのは、
幾つにも別れたコーナーだった。
「こりゃえぐいことになりそうだし、
めっちゃ批判くらいそうだな。
貴族の対応もめんどくさそうだし。
マジでやってくれたな。」
俺はため息をつくのだった。
そして俺は商会を開けるという報告のため、
ギルドに向かうのだった。
「カールいたか。」
「久しぶりだな。
1ヶ月ほど篭っていて、
かなり早めに開くと思って宣伝したんだが、
それも相まってお前の店めっちゃ期待してる人多いぞ!
どうだできたのか。」
「できたよ。
えげぐいほどにな。
ちょっと俺の店に来い。」
俺はそう言ってカールを連れて俺の店まで案内した。
「やらかしたな。」
カールはもう呆れて笑っていた。
「というかあれがゴーレムだなんて普通信じないぞ?
あんな美男と美女。
こりゃ荒れるな。」
「やらかしただろ俺。」
「確かにな。
というかここに飯美味しいのか?」
「当たり前だ。
というかここの商品の最低の品質が、
最高品質だぞ。
高品質は一切ないぞ?
それにランクは中級以上だし。
マジでやりすぎた。」
「きくが1番上は何級?」
「最上級のポーション。
それも万能とHP回復とMP回復全ての種類がある。」
「おぉ。酒もあるじゃん。」
カールは俺の店の中を歩くのだった。




