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episode023 やっぱ男は男

そして俺の思い浮かんだことをすることに、


「それじゃお前ら俺はこいつの宿に行くことになったわ。」


そう言った。

すると無理だろ。

と思っていた奴らの顔が急に酔いから覚めた表情になり、


「お前まじ?」


俺に聞いてきた。


「そうですけど何か?」


自分の声を少し上げてみたら思ったより可愛い声が出た。

さらに面白くなったな。


「お前、こいつCランクの冒険者だぞ?

 魔法使いでもないし、ただの斥候だぞ?」


「斥候?それはすごいじゃないですか。

 斥候がいるから魔物とか気がつくことができるじゃないですか。」


「ま、まぁそうだが?」


「そうですよ?」


「ほ、ほらなら俺とかどうだ、

 重戦士で」


と最後まで言い切ろうとしたところで、


「無理です。

 人を無理やり話しかけさるような人は。」


そういうとトボトボと自分の飲んでいた場所に戻り、

ジョッキ2本くらいのビールを注文するのだった。



「それにしてもおもろかったですね。」


「そうだろ。

 それにしてもトボトボと帰る姿は面白かった。

 そしてその後にやけ酒もセットになっていて、

 さらに面白さがマシマシになってよかった。」


「そういや君って冒険者ランクいくつ?」


「自分ですか?Fですけど。」


そういうと驚いた顔をされた。


「驚く要素あります?」


「いや気がついていないなら言わせてもらうけど、

 魔力の排出量とかめちゃくちゃ綺麗だし、

 歩き方とかもかなり慣れたようだったからさ、

 自分が知らないだけで上位の方の冒険者の人じゃないかって

 思ってさ。」


「そうですか。

 自分は問題ごとに巻き込まれたくないだけで、

 その日自由に生きればいいって感じなんですよ。

 だからこそ今面白いことがあればとりあえずやってみようって感じなんだよな。

 さっき提案したのもそういうところがあったりする。」


「そうですか。

 ちなみにパーティーとかは組んでいたりはするのか?」


「特にないかな。

 だってパーティーとかクランとかそういうの自由が少なくなりそうじゃん?

 だから基本的に俺はソロかな。」


そう言った。

まぁ普通みんな自由が欲しい。

でもそれでソロだと死んでしまうから、

パーティーを組む。

それも息が合う人たちと、


「多分こういう人が出世しやすいんだろうな。」


「そうですよね。」


そういうしかなかった。

というかそもそも勇者スキルが普通にあったら誰もが、

英雄になれると思う。


「そういや異世界人ってあったことあります?」


「あぁ〜噂の?

 異国の勇者ってやつだったけ?」


「そうそう。」


過去に地球人が来てるんじゃないかと思ったが、

(智慧者で調べていた)

けれども堂々という人がいるんだな。


「なんか今自分のことを勇者っていう人がいたらしく、

 貴族たちがその人を鑑定したら称号に勇者ってあって。

 それで今は金も自由女も自由でやばいらしいよ。

 でもその国が聖王国でさ。

 宗教上の問題で勇者は神の使者だから丁重に扱うべきって感じらしい。」


「かわいそうだな。その国。」


やっぱ力を急にもつと落ちぶれる人もいるんだなと思った。

自分もそんな人にはなりたくないもんだな。

でも最悪魔法で金も女も自由にできそうな部分があるから

と言ってもそんなことするなら別のことしたいけどな。


「それじゃその国の女かわいそすぎない?」


「そうなんだよな。

 貴族とかが1番かわいそうでさ、  

 何人かの貴族が謀反を起こして勇者を殺そうとするんだが。

 やはり勇者ってこともあってめちゃくちゃ強いって噂。」


「マジかよ。

 もしその勇者が俺みたらどう思う?」


「そりゃ抱きたいとかそういうのじゃない?」


やっぱりそうか。

結構整っているからなこの体の顔。

にしても普通無理だろ。

某アニメみたいに後ろから刺されねぇかな。

というかなんの使命を持って現れたんだよ。


「そういやお前どこから来たんだ?」


「しらね。

 そもそも自分森で生きてたから。

 この街で2回目くらいじゃないかな。

 行ったのは。

 次は聖王国に行くつもり。」


「なんでだ?」


まぁ聞かれるよな。

でも目立ちたくないって言っても。

面白そうじゃん。


「え、勇者を一生抱けなくするとか、

 女にするとか、いっそのこと幼くしてみるとか?」


「できるのか?」


「一応ね。

 こう見えてって言ったらおかしいかもだけど、

 ユニークスキル持ちだからさ。

 でもこれを堂々と言ったりするつもりもないし、

 面白いことをするのは楽しいからやってみたいから、

 だからいつになるかとかわ決めてないけど、

 そういうことしてみたら面白いと思わない。

 というか男としてキモいしうざいから

 絶対にしてやる。」


「そうか。

 それはその情報を聞いたら俺はお前がやったんだなって思うことにするよ。」


「そう。

 自分は女にモテたいのに男がよく近寄ってくるんだよ。

 女が近寄っても特殊すぎる性癖持ち出し。

 マジで最悪よ。はぁ。」


俺はため息をつく。

いやまじで、歩いていたらわかるけど。

男の目線がキモい。

基本的に全体感知を常時使用しているせいもあって、

視線に敏感になっているから。


「なんでこうもみるかな。

 もうちょい配慮をした目線だったらいいんだけど。」


「そんなもんなんだ。」


その人はそういうのだった。

というかこの人の名前知らんけど。


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