episode009 旅の始まり
とりあえず何するかな。
まずはレベル上げな。
あと200以上あげないとダメとかヤバすぎでしょ。
まぁでもなんとかなるか。
というかSKPでいっそのとってしまうか。
俺はそう決めて人化スキルを獲得するのだった。
・人化Lv-
効果
性別に合った姿になる
容姿は種族によって異なる
人化する時10000MPを消費する
解除するのに5000MPを消費する
大丈夫そうだな。
とりあえず物は試しに人化を使用してみた。
「あ、あ。よし声は出る。
それにしても声が慣れないな。
やっぱボルスの言っていたことはマジだったぽいな。」
声が男とも女性ともとれる声だった。
「それじゃ自分の姿を見てみるか。」
そう言って魔法で鏡を再現した。
「うん。もう見ないでおこう。」
俺は何かを失った気がしたが気にせず歩こうとした。
「いや待て待て。
魔物時代は普通だったが、
いまの姿相当やばくね?」
そう現在の姿は全裸。
誰もが見かけたら変態と言って叫ぶことだろう。
「よしまずは盗賊のアジト探しだな。」
自分の姿を魔法で隠し全体感知で人の気配を探った。
「なかなか見つからないもんだな。」
俺は空を飛びながら気配を探る。
「やっと見つけた。」
俺は時間にして1時間弱。
その間空を飛んでやっと見つけたのだった。
「とりあえず洞窟内を結界で囲んで、
猛毒の霧を流し込むとあら不思議。
みんな死んでしまいましたとさ。」
というわけで一瞬にして盗賊のアジトを壊滅させた俺は戦利品をしまった。
「ありゃりゃ。
奴隷まで殺してしまったか。」
捉えられたであろう奴隷まで殺してしまったのだった。
「まぁどうでもいいか。
取り敢えず布を洗浄して
なんとなくいじったら。」
そして数分服をいじると、
「完成」
普通の冒険者装備の完成。
まぁそれプラスマントがあるだけだが。
まぁ大丈夫だろう。
武器は適当に合ったその辺の武器を使うから大丈夫。
それと服は全て分解し布に変えてしまった。
のであとは生産スキルを充実させたらまた、
生産のためにひきこもるとでもしましょう。
そう決めて盗賊が溜め込んだ硬貨をもらい、
アクセサリーやら魔道具は、
即分解してインベントリの肥やしにした。
「取り敢えずあとは街を目指すか。
ステータスまぁ盗賊を鑑定したところ平均100程度でいいでしょ。
スキルは8個くらいでいいかな。」
ステータスを偽装して俺は早速街に向かった。
「取り敢えず徒歩でいいかな。」
俺は風景を楽しみながらここまでに来る時に確認した道まで向かい、
道を歩くのだった。
「普通にこうしてみると平和に感じるよな。」
俺はそう呟きながら風景を楽しむ。
剣と剣が撃ち合う音がした。
「キタキタ。
まさにテンプレってやつが来たぞ!」
俺は喜んだ。
そしてその音が聞こえた場所に向かうと、
「おぉみるからに貴族って感じのと、
盗賊って感じのが争ってるじゃん。」
俺はそう言ってその争っている場所まで堂々と歩いた。
そして俺はこういった。
「どっちに加勢したらいいですか?」
と俺はそう聞いた。
そして争っていたものは一旦手を止めて、
俺を見つめた。
そうお前何言ってんだ?
という思いを込めて。
「貴様見てわからないのか!
みるからにあちらが盗賊だろう!!」
「そうだぞ。流石にビビったぞ盗賊の俺でも。」
なぜか一致団結していた。
「お前ら仲良いのか?
なんだ模擬戦でもしてるのか?」
「んなわけないだろ!!」
と言われた。
まぁそりゃそうだろよ。
もし模擬戦だったら頭逝かれてると俺は思うよ。
「取り敢えず私たちに加勢しろ!」
「わかった。それでいくら払える?」
「んな!!」
驚いた様子だった。
そして盗賊たちも え、お前マジかよ という思いを込めた視線を込めた。
「いやだって俺的にはどっちについてもいいわけだし、
だからお金をくれる方の味方になろうと。
だって可哀想じゃん?
意味もなく討伐される盗賊って。
だからお金をたくさんくれる方の仲間になろうと思ってさ。」
俺はそう言いながら盗賊側に偽装した魔法をかけていく。
「それで貴族様はいくら出せる?」
「金貨10枚だ!」
そう叫んだ。
すると、
「俺は金貨12枚だそう。」
盗賊のお頭らしきものがそういった。
「まぁそもそも俺の力量を知らないのによく言えるよね。」
俺はそういうとその場にいたものたちが、
確かに言われてみればそうだ。
という感情を顔を見ればわかるほどの反応をしていた。
そして貴族の護衛らしきものは恐る恐る俺に聞いてきた。
「おまえ冒険者ランクいくつだ?」
と。俺はもちろん今から冒険者登録をしにいくので、
「もちろん。冒険者のランクは?」
俺はここで黙ってみる。
するとみな唾を飲む。
「そもそも冒険者登録すらしてないただの村人です。」
「ちなみに職業は?」
「無職。」
そういうと盗賊たちもそして貴族の護衛も呆れ顔だった。
そして盗賊の誰かが言った。
「こいつの言ってることマジだぜ。
というかステータス全て100〜150だぜ!www。」
と笑ってきた。
いやまぁ俺の思う壺だからいいけど。
あまりにも予想通りすぎてつい笑いそうになる。
というか普通この間にどちらか争い出すよね。
ほんと人間って面白いな。
そう俺は思うのだった。




